果てしない未来の先で

蒼キるり

果てしない未来の先で

遥か遠くを見つめる君の意図を知りたくてもう千年が経つ


思えば遠くに来た手の熱さだけが忘れられなくて


七色を希望と呼べる君の無垢さが好きでした覚えてるよ


金色だからいいわけじゃないのね磨けば光る君とは違って


回るたび一年が過ぎればどんなにか辛くないかと戯事ね


この命借り物と言われ生きてきました今日からは自分のもの


ばんと一発打てば終わるものをどうして躊躇っていたのでしょう


情けはかけないのが一番ですよ苦しみは一瞬で終わります


弧を描く一線見惚れれば足を掬われる前だけを見てろと


未知の世界へと踏み込むにはこめかみに夢を焼べれば簡単に


根となった僕にどうか会いに来てそうしたら光る幹と歌おう


つぶさに今を語ってよ永久を生きる暇つぶしになる苦楽


雨水を与えてくれる優しさすぐに前からなくなる卑怯さ


同じものなどひとつも出逢えてない誰か掘り返して捨てて


戯言語って時を潰そう柔らかさ身を引き裂くその時まで


けたたましく鳴る音をいつしかメロディに仕立てる冴えた頭よ


癇に障るのが唯一の得意ですおすすめの仕事ありますか


強制してくれればいっそ楽いつも僕の望みは叶わない


都合の良い人を捕まえて耽る一時の享楽苦みになる


ぶかぶかの服がどうせお似合い馬鹿にされるよりは楽と嘯き


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果てしない未来の先で 蒼キるり @ruri-aoki

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