転生フリーターの爆食ライフ 〜わたし女魔王ですが食べる事以外にありませんので〜
名無し@無名
第1話
ーーーー二度目だ。
ああもう、こんな辛い思いを再びするなんて考えもしなかった。
バイトをいくつも掛け持ちして、並のサラリーマンより金を稼いだ。その金の殆どを食費に注ぎ込み、やっとの思いで過去の黒い記憶を消そうとしていたのに。
苦しい。
むしろ痛みさえ感じる。
圧倒的なまでの空腹はわたしの全てを否定し、やがて残るのは命が涸れるまでのカウントダウンだろうか。
満たされてる時には絶対に感じる事の出来ない死へのリミット。刻々と、残酷なまでに早鐘を打つそれは、微かに残った自我すらも喰らい続けていった。
「…………から、あげ」
わたしは最後に、一番大好きだった料理名を口にし、この世界の人生に幕を下ろした。
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