朝日は雨の如く

日に日に感じる事が無くなる。われわれはそれでもここからそこへ移動する。数時間毎に。そして異なる「あなた」に同じ話を繰り返す。いくつか前の今を過去と呼んで思い出す。あまりに繰り返されたがために何の感興も催さなくなるまで。

生活と悲しみは並行して存在する。両者は等しく照らされ、やがて翳る。しかし手を伸ばし合いはしない。出来事は意味も無く延々と続く。悲しみの結論は出来事によって齎されるのでは無い。それは無遠慮な「考え直す」という作業によってのみ為される。少なくとも生活は途切れない流れである。

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