過敏症

濁った光

が木陰に

掻き消されて死んでいく

空が恐ろしい空気を

降らせる

それがいつからなのかは

知らない

逃げ場が無い、そんな予感を

北極から

感じる

ゆっくりとした夢の

中で

急に生まれて死んでいく

波の放つ

信号

本当の、それは本当の……

惜しまれるようにそんな

声が聞こえる

そんなふうに生まれては

死んでいくように

優しく包まれる青い

女神

窓の外に見え隠れする

黄金の魂

手作りの

海の際の

外の外、穴の中

絶え間なく流れる

血、その墓

期待すればするほど、速度は

遅く

なりそれなのに

わたしは死ぬ

丘の上

にかかる真珠の群れ

死と共に

悪臭を抱いて砂漠を

歩く

あまりに

計り知れないからなのか、あまりに

身近だからなのか

金色の車

金色の車

を持つ

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