REC:2023/07/14_1

眠りはまるでラビットホール

どこまで落ちていくのかも

どこへ繋がっているのかも

なにひとつわからないまま

見えない底に向かって飛び込む

それがどんなに恐ろしい結末でも


私たちは落下しなくては

生きていけない

私たちは毎晩身投げをしなくては

生きていけない


せめて、たまに隣を通り過ぎる影が

私の好きなものだったらいいな

大好きなものと一緒に落ちれば

きっと怖くないな


今夜はまだ

落ちるのが怖いみたい

でも、そろそろ逝かなくちゃね


さようなら、私

また明日も生きようね、私

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る