なんか私の知らないうちにデスゲームが始まっていたらしいですよ?
@cha0so7
プロローグ
「はぁー。ようやく入れたぁー!」
私、御坂雪菜はようやくVRMMOというジャンルのオンラインゲーム、「エタニティー・クロニクル」(以下エタクロ)という名前のゲームにダイブしていた。
やけに中二病を拗らせた名前の割に日本で現在売上台数のトップに君臨するゲームである。圧倒的グラフィック。中に人がいるかのようなノンプレイヤーキャラクター。極めつけは洗練された戦闘システム。バグが存在しないとまで言われている圧倒的完成度のこのエタクロに人気が出ないはずがない。
応募に当たった千人のβテスター全員が面白いと太鼓判を押したゲーム。そりゃあそれを聞いたら誰でもやりたくなるよね?
ってことで通販ぽちっ!
――してから三ヶ月後に届いた。本当は1か月程で届く予定だったらしいんだけど配達屋さんがトラブったらしい。詳しい理由は知らないけど。その間ずっと楽しみにして待ちに待ったエタクロが届いたのが今日。エタクロの発売日から1ヶ月後だった。
え?直接買いに行けって?私のような陰のものに外に出かけるのはは難易度高いんですよね。はい。
まあ実際は店頭には人気すぎておいていないんだけどね。
ってことで私は早速ヘッドギアを被ってお気に入りのベットにうつぶせで寝転がる。体の力が抜かれていく。私は意識を手放した瞬間目の前が真っ暗になり、何というかゲームの中に引きずりこまれた?ような感覚がした。
___________________________________
目を開けると私は真っ白で小さめの部屋にいた。中央に台座があり黒い本が置いている。真っ白の中、本だけが黒。何故か本が異質のように思える。
四角い画面?のようなものが不意に私の前に現れる。
◆名前を入れてください
うーん。名前かぁ。私の場合は本名からとることが多いし、今回も本名の雪菜からユキナにしよっと。安直過ぎる気もするけどね。そこで注意書が書いてあるのに気付く。要約するとアバターの変更それにアバターの設定の変更が出来ないらしい。これは私には関係ないかな。
◆アバターの容姿を設定してください
ずらっと並ぶ選択項目。ざっと見ただけで一つのパーツに100以上もの変更を加えることが出来るらしい。今回は私の容姿をちょっといじくっただけでいいかな?早くプレイしたいし。私は髪の色、目の色共に銀色にする。
「うん、これで完璧!」
◆変更は出来ません。よろしいですか?
私は躊躇いもなくはいを選択する。
◆アバターの種族を設定してください
へー。種族なんかがあるんだ。私はまたもやずらっと並ぶ項目を下へとスクロールする。スクロールしていて気づいたけど、強そうな吸血鬼なんかは選べないようになっているっぽい。人数制限とかかな?エルフなんかは残っていたけど私は人間を押す。
◆種族【人間】
他の種族と劣るが、如何様にも可能性を秘めている種族。
可能性を秘めているって響きがなんかかっこいいしね。次はーっと。
◆クロニクルについて説明をです。スキップしますか?
まぁ早く遊びたいしスキップ安定かな?あとで誰かに聞けばいいでしょ。
◆スキップが選択されました。これよりチュートリアルを開始します。
おっ。始まるっぽい。私は目の前が真っ暗になったと同時に体から力が抜けていく。うーん。楽しみだなぁ。
私はこれから始まる冒険に身を高ぶらせていた。
――これから何が始まるのかも知らずに。
___________________________________
「おいっ!中枢部分の制御を乗っ取られたぞっ!」
「「なっ!?」」
それを聞いた2人の男女が絶句し、顔を青ざめさせた。
「あいつッ!ちっ!お前ら2人は制御を奪い返せっ!」
「だめだっ!プロテクトをかけられた。中枢部分が乗っ取られたらもうっ!」
三人組は必死の形相でキーボードを叩きつづける。
「なら自動制御システムはッ!!?」
「AIかっ!無理だ。こっちにもプロテクトをかけられたっ!もうどうすることも出来ない!」
「分かったっ!私はハッキング原を探知してみるッ!」
不意に頭上で声がし、三人組は一斉に顔を上げる。何枚ものスクリーンに1人の男とそれを呆然と見上げるプレイヤー達。
三人組は絶望の表情を浮かべる。男はプレイヤー達に向かって高だかと声を張り上げた。
「さぁデスゲームの始まりだぁっ!」
徐々にスクリーンの画面が荒くなっていき、プツンと画面が真っ暗になって男の像はかき消えた。
続きを書くかは分かりません。自分の趣味のプロットを書くというものがうまく文章に落とせそうだっただけですので。要望があれば続きを執筆します。
ここまで読んで頂きありがとうございます!!
なんか私の知らないうちにデスゲームが始まっていたらしいですよ? @cha0so7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。なんか私の知らないうちにデスゲームが始まっていたらしいですよ?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます