2章
第33話
「あの、穹さんや近いのは嬉しいんですが…ちょっと周りの目が…」
「近いのが嬉しいならいいじゃんか」
「いやーまあそうなんだけどさ」
俺たちがいるのは通学路。そこで穹は周りの目を一切気にすることなく腕に抱きついてきている。
ちょっと俺も辛いものがあるというか…
いや、嬉しいんだけどね。
嬉しいんだけどね?
学校につけば友人が話しかけてくる。
「ついに結婚したのか。式はいつどこで?決まったら教えてな。」
「結婚してねーよってか穹もそんな満更でもなさそうな顔してるから勘違いされんだよ!」
クラス全員から大変だねお前もという顔を向けられる。
やめて、やめてくれ。
哀れみの視線がいたい。
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