第32話
「くあー、きょうはもう疲れたな…」
「黒羽大丈夫?今日ご飯作ろっか?」
「いや、まあいいよ。」
ご飯を食べつつ話す。
「魔法売ったあとで見たらMP枠があったからさ。明日からはそれあげていきたいな。」
「じゃあまたなんかのクエストに行こっか。」
「それでなんか話あるって言ってたのは?」
「後で私の部屋で話すよ。」
ご飯を食べ終わりしばらくした頃。
穹の部屋にノックしてから入る。
未だに緊張するな。
ってかそんな入ったことないけど。
入ってみるといわゆる女子の部屋って感じでさらに緊張する。
入ってみると穹はベッドに座っていた。
穹がベッドをポンポン叩いたので隣に失礼する。
間が持たない…
気まずいな。
「それで話って?」
「あ、えっと…そ、その…」
?
穹がこんななるなんて珍しい。
「ゆっくりで大丈夫だからね?」
「あのさ、黒羽…好きだったんだ、付き合ってくれない!」
まて、今穹はなんて言ったんだ?
顔真っ赤だし俺の聞き間違いということもなさそうだけど…
って、え!
いま俺穹に告白されたの!
あいつらには悪いけど今日一驚いた。
と、とりあえず急いで返事した方がいいのか?
なんか本人は枕に顔うずめてベッドに倒れてるし。
「あのさ、返事をさせてもらうと、俺でいいんならよろしくお願いします。」
「それって、」
顔をちらりと枕からはみ出させこちらを見る。
「俺も穹のこと好きだし。」
「ほんと?」
「こんなところで嘘ついてどうするんだよ。」
「やったー」
「ちょっ、」
叫びながら抱きついてきた穹の勢いを消せず2人してベッドに倒れ込む。
「あっ、そうだ英子と春千に報告しなきゃ。」
「やっぱあの二人にアドバイスしてもらってたのか。」
「ダメだった?」
「いや、全然気にしてないけど。そのおかげで付き合えたわけだし。」
今日も疲れてきて眠くなってきちゃったな。
穹の方に倒れ意識を失う直前
「はうっ黒羽の顔が近い!」
という叫び声を聞いた気がしたが意識を保てず眠りに落ちる。
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