22日(月) イマジナリー双子

 清美さん、おはよう。

 漫画を読んで、気になる一文がありましたね。好きな人とのキスやセックスについて。

 どう思ったか。

 すぐに推しのことが頭に浮かびました。

 どうやら私はいつの間にか、ガチ恋勢の沼に片足を突っ込んでいたようです。

 推しとキス……は違うけれど、ハグをしてもらいたいですね。

(後から思ったこと。これ、ガチ恋じゃなくない?)


 私が住んでいるところが田舎で良かった。東京に住んでいて地下アイドルを推していたら、大金をつぎ込んでチェキ撮りまくっていたでしょう。

 確実に。


 漫画の話に戻ります。

 実家に不満を募らせていた作者。

 ねぇ、清美。貴女の不幸の全ての源はママだと思っていたけれど、それだけじゃないよ。依存していたでしょ、私が。

 今でも一番の理解者はママだと思っているでしょ。

 違うよ。

 多少の愛はあったけれど、ネグレクトだったんだよ。他の人よりマシというだけで。

(実際、幼稚園に行きたくないと駄々をこねる→制服をゴミ袋に入れられる。

 みかんを投げつけられる。洗濯籠を投げつけられる。

 火傷をしたとき、「大丈夫?」よりも先に「独りにしたらろくなことせーへんな」と言われた)


 そうそう、今日ね、車のオイル交換に行ったの。そしたら右後ろのタイヤが膨れていて、バーストする危険があるって。

 この前駐車のときに石にぶつけたからだ。

 昨日バイパスを通って帰ってきたけど、危なかったんだね。

 これからは気を付けましょう。4万円が吹き飛びました。


 またパートナーを傷つけた。どうしても優しく、思いやれない。刺されるべきだよね、私は。

 多分私は、彼に執着してる。試してる。こんなことをしても私を愛してくれるのか、って。

 別れるべきなのかな。

 私は、あまりに結婚に向いてなさすぎる。


 ふと思いついたんだけど、清美は一人っ子だよね。それじゃあ寂しいと思うから、妹か姉を作りましょう。

 そうだな。名前は「さき」です。

 どうですか、佐久間咲。サクラでもいいけど、咲にしましょう。

 そして、双子にします。


 私の中の双子ちゃんたち、仲良くしてね。

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