5月

14日(日) 生理なんていらね

 本当は100均で文庫本サイズのノートを買って日記を書き始めたかったけれど、面倒だし、折角ノートが余っているのだから、このノートに書くことにした。


 まず、昨日の気分は最悪だった。雨だったからかな。吐いたし。生理だから尚更かもしれない。


 自分の『心の性』について毎日考えているし。ノンバイナリーに関する本を読んで、今はトランスジェンダーの2人の本を読んでいる。

 なんとなくでかってみたけれど、正解だった。


〇エリス・ヤング 著『ノンバイナリーがわかる本』

〇五月あかり・周司あきら『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』


 9日にメンタルクリニックに行ったとき、最近感じている『心の性』のことについて、喉まできたのに話せなかった。


 結婚をする私が、本当は「無性」であること、モノガミーに不満を抱いていること。

 全部が全部言えるわけじゃない。言っていいわけがない。


 本当に、心の底から好きだった人には彼氏がいる。

 もしあの頃告白していたら、なにかが変わっただろうか。考えたってどうしようもないことを考えてしまう。


 なんとなく、ここでは「佐久間清美」として日記を書いていきたいと思う。現実世界では生きられない、本当の私として。


 そういえば、最近感じていることがもう1つあった。

 生理なんていらない。不必要。振り回されるのに疲れた。

 子どもは、前は欲しかったけど、今はいいかなって。私はきっと、大切に育てられない。

 子どもなんてほしくない。


 『埋没した世界』を読んでいて思い出したことがある(初日にこんなに書いてどうする)。

 私が初めて女の子を好きになったのは、高校生だ。

 男の子と付き合っていたけれど、振り返ればの方が大好きだった。私を好きになってくれた男子には申し訳ない。

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