ダイーズ+魔法使い
「はい!俺、俺が一番だ!知識テストはいまいちだったが、実技なら任せろ!」
試験官がにかっと笑う。
「よし、お前から始めるか。武器はなんだ?」
「もちろん剣だ!」
もちろん?
冒険者って剣が普通なのかな?
男の子は腰に下げていた剣を鞘から引きぬき、掲げた。
「じゃあ、まずはそいつで打ち込んでみろ」
試験官に言われ、立っていた柱に向かって男の子が打ち込んだ。
たった1回打ち込んだだけで、柱がみしりと音を立てて折れて倒れた。
「ふん、なるほどな。じゃあ次の柱に打ち込んでみろ」
次の柱は、先ほどの柱と同じように見えたけれど、男の子は倒すことができなかった。
「なんでだよっ!」
何度も繰り返し男の子は悔しそうに柱に剣を叩きつける。
「そっちには柱に防御魔法が施されてるからな。まぁ大体力と剣筋は分かった。Eってとこか」
そういうと、試験官がふっと手のひらを体の前に突き出す。
「こいつと戦ってみろ」
試験官の前には、狼のような姿の水のように光を反射する生き物が出現していた。
「へぇ。水魔法でモンスターを模して出すことができるんだ」
ブライス君が感心したように声をあげる。
「すごい、あれって魔法なんだ」
僕の言葉に女の子が説明してくれた。
「そうね。水魔法で攻撃するのに水龍というものがあるけれど、それの応用かしら」
「水龍も龍の形をさせることでモンスターをひるませるだけだからね。攻撃力は術者の込めた魔力や水龍に与えた魔法の種類に左右される」
ブライス君と女の子が魔法について話始めた。
すごい。二人ともなんで魔法のことそんなに詳しいの?
男の子が水狼に向かって剣を振り下ろす。水狼は剣が振り下ろされた場所をから男の子の背後に飛んだ。
慌てた男の子が振り返って剣を構えなおそうとしたところに、水狼が口を開いてとびかかっていく。
何とか男の子は水狼の牙を避けることができたが、バランスを崩してしりもちをついてしまった。
水狼は鋭い牙を見せ、男の子の足に噛みついた。
「うわぁ!」
と、男の子が声をあげた瞬間、水狼は姿を消した。
「どうやら対人練習しかしてないみたいだな。それから無謀に突っ込みすぎだ。剣を振るときは常に次の動きができるようにしなければ今のようにやられてしまう。初級講習剣術4回受講してこい。次」
次に手を挙げたのはもう一人の男の子だ。同じように進んでいく。
「どうだ!」
同じように水狼と戦い、剣で首をはねた。
そのとたんにもう一体水狼が姿を現し男の子の腕に噛みついた。
「ずりぃーじゃんっ!倒したのに!」
男の子の言葉に試験官が頭に拳骨を落とした。
「お前は、モンスター相手にもずるいとか言うのか!こいつらは本来群れで行動する」
そうなんだ。狼と同じようなものなのかな。狼の形をしたモンスターって狼と何が違うんだろう?
「戦いながら周りを警戒するのは当たり前の話だろう!お前も初級講習剣術4回だ。じゃあ、次」
ランカさんがおずおずと手をあげる。
「質問があります。私は攻撃型ではなく防御型なのですがどうしたらいいですか?」
「ふむ、盾役か?」
試験官がランカさんを上から下まで見る。
「とりあえず弱い攻撃から試していくが、無理そうならすぐに言うんだぞ?」
「はい」
試験官が木剣を手に取り振り上げた。
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全然関係ない話ですが……。
インターネット接続……できませんでした。
モデムが壊れて交換。交換するのにやたらと手間暇かかって……( ノД`)シクシク…
NTTと回線直接契約というのであればもっと速いみたいなんですけど
プロバイダと回線まとめた契約だったために、!
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