エヴァ
カヲル君の目醒めに自失する友の髪には重い百合のパルファム
父に好かれた髪を惜しめど夏はきて綾波レイを羨む
エンジェルはしばしば私を引き摺り下ろす使命ですからとうつむききながら
残された女の子としていつまでも生きるの?誰もがいるのに
ファザーコンプレックスとして触れたあなたの髭にざわめく梔子
新しい黒髪と肌の少年は唾棄した父の楽曲を弾く
月が肉に機能したのは昨晩のこと生前のこと
変わらない世界だからと膝を抱く首のうしろの匂いは熱れて
父子として生きようと試みることは難しいです殺してみましょう
髪はわたしが母ではないことをあなたに知らせる唯一の銀
ママと叫んだけれどパパを得て満ちたつもりの血が冷えていく
そんなたましい手放しなさいとプラグスーツだけに優しく肌を護られ
人の子がいちじくを呪われたようにすべてのひとから呪われてみたい
「それでも生きたい」の「それでも」が僕を未明に沈めてしまう
溶けない思いを口移しした決して溶けないことは教えないまま
お父さんはこういうの好きですか包帯・今日死ぬために生まれてきた娘(こ)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます