6:ランチタイムだよ♪

//SE やわらかな波の音


「はい、到着。ここが私の特別な場所よ」


「どうぞ、ここに座ってね。青い海をのんびりながめようよ」


//SE 少し強めの波の音


「ざーん……ざざーん……ざぶーん」


「海はいいよね」


「荒れる時もあるけど、おだやかな時もある。キミの勉強だって同じだよ」


「やっぱり、たまに休むのは大事だよ、無理はしなくていい」


「……」//ため息



//SE 少し荒れた海の音とカモメのなく声



「へくちっ」


「今日の勉強はお休みにしようか」


「一日くらいサボっても問題ないよ。ほんのちょっと休みを取った方がはかどるものさ」



「それじゃ、私特製のお茶とサンドイッチをどうぞ」


//SE ステンレスボトルを開ける音


//SE コップに入れる音


「はい、乾杯」


//SE コップの当てる音


「……ふぅ」


「どう、体がほかほかしてきた?」


「やっぱりおなかがすくと、心と体も疲れるからね。ゆっくりと召し上がれ」


「私も食べようか」


//SE サンドイッチの袋を外す音


「……」


「おいしいよねぇ」


「ふぁぁ……でも、何か眠くなっちゃったな。少しお昼寝しようか」


//SE 布団やふろしきを広げる音


「これは、私特製のポータブルおふとん。どんなところでもポカポカだよ」


「これで寒くないから、一緒にお昼寝しようよ」


「天才はいつも頭を使うから、すぐに眠くなるのさ」


「それじゃぁ、お休みなさーい」


//SE 寄りかかる音


//SE 海の静かな波の音


「……」//寝息


「……キミもいつかはまた、私から離れるのだろうね」


「まぁ、教え子が巣立すだっていくのは当然とはいえ……少し、さみしいかな」


「でも………たまに私を思い出してくれたらいいかな」


//SE 波の大きな音


「ふぁぁ、良く寝た」


「あれ、顔を真っ赤にしてどうかしたの?」


「まぁ、聴かないでおこうかな」


「さてと、そろそろ戻ろうか。また後日、レッスンを再開しよう」


//SE 波の音の中で


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