6:ランチタイムよ♪

//SE やわらかな波の音


「はい、到着。ここが私の特別な場所よ」


「どうぞ、ここに座ってね。青い海をのんびりながめようよ」


//SE 少し強めの波の音


「ざーん……ざざーん……ざぶーん」//耳元でささやくように


「海はいいよね」//のんびりと


「荒れる時もあるけど、おだやかな時もある。キミの勉強だって同じよ」//少し笑うように


むずかしい事は言わないけど、外の空気を吸うといいわよ。何となく落ち着くからね」//ルビのところをゆっくりと


「……私もそうだったし」//少しさみしそうに


「……」//ため息



//SE 少し荒れた海の音とカモメのなく声



「へくちっ」//かわいく



「今日は、お休みにしようかな」



「一日くらいサボっても問題ないわよ。ほんのちょっと休みを取った方がはかどるものよ」



「それじゃ、私特製のお茶とサンドイッチをどうぞ」


//SE ステンレスボトルを開ける音


//SE コップに入れる音


「はい、乾杯」


//SE コップの当てる音


「……ふぅ」//飲む音とお茶で一服したような声で


「どう、体がほかほかしてきた?」//いたずらっぽく


「やっぱりおなかがすくと、心と体も疲れるからね。ゆっくりと召し上がれ」


「私も食べようーっと」


//SE サンドイッチの袋を外す音


「……」//咀嚼音そしゃくおん(もぐもぐをイメージ)


「おいしいよねぇ」//ゆっくりと


「ふぁぁ……でも、何か眠くなっちゃったな。少しお昼寝しようかな」


//SE 布団やふろしきを広げる音


「これは、私特製のポータブルおふとん。どんなところでもポカポカだよ」


「これで寒くないから、一緒にお昼寝しようよ」


「天才はいつも頭を使うから、すぐに眠くなるのよねぇ」//少し眠たそうに


「それじゃぁ、お休みなさーい」//肩によりかかるように


//SE 寄りかかる音


//SE 海の静かな波の音


「……」//寝息


「……キミも」//寝言でさみしそうに


「いつかはまた、私から離れるのよねぇ」//達観たっかんしたかのように


「まぁ、教え子が巣立すだっていくのは当然とはいえ……少し、さみしいな」//さみしそうに


「……今のうちにしるしをつけておこうなぁ」


//SE よりかかる音強めに


「あむあむ」//耳噛みみかみ(イメージは耳をマッサージするように)


「ムグムグ」//口にものが入ったかのように


「……」//ゆっくりむように


//SE マッサージと波の小さな音


「ぷはぁ」//息を吐く


「こんなものかなぁ……これで、私をたまに思い出してくれたらいいかな」//やりきったように


//SE 波の大きな音


「ふぁぁ、良く寝た」//寝起きのあまり声が出ない感じで


「あれ、顔を真っ赤にしてどうかしたの?」


「あ、さてはいやらしい夢でも見ていたかな?」//からかうように


「まぁ、よくあることよ。私は気にしないわよ」


「さてと、そろそろ戻ろうか。また後日、レッスンをしようね」


//SE 波の音の中で


「……気が向いたらしてあげようかな」//ひとことでいたずらっぽく


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