301日目 野良アンティーク(三歳)、空を見る
こんばんは、レンズマンです。
最近はTRPG三昧です。
先日お話ししたかと思いますが、Dx3rdのサメ退治のシナリオが続いています。これはテキストセッションで、チャットで進行するため音声会話よりも進みがゆっくりなのです。しかも、参加者は六名。倒したサメを食べるシーンで一時間使ったり、三班に別れるシーンで各一時間使ったりと贅沢に時間を使っています。そのための日程を事前に組んでいるので、これも計算通り。TRPGは時間がかかる遊びです。
そして、昨日はサメはお休みでしたが、空飛ぶ兎「うさこぷたー」を探す旅に出ました。TRPGのシステムは
自キャラの話をします。今回の僕のPCは、野良アンティークの「ノラ・オールデイ」。アンティークは古代種とも呼ばれ、魔法を扱う事が出来る種族です。元々支配階級であったこともあり、古風で気位の高い印象があり、自身、又は他者の生命力を魔法の源とするため吸血鬼と呼ばれることもあります。そう、吸血鬼。僕はこのキャラクターを作るすこし前、夜更かししてアニメを見ていました。見たアニメはジョジョの奇妙な冒険。第三部、そのラストバトル。うおおっ、吸血鬼だ! 不死身! 不老不死!
というわけで、偏った吸血鬼を抱えたままアンティークを作った結果、特殊な魔法「クレボヤンス」で自分のミスを帳消しにすることに必死になる変な魔法使いが完成しました。気位が高いが、生まれはスラム出身。口癖のように「母は苦労して死んだ!」と言いますが、実際飲んだくれの父を嫌っています。縁あって貴族の養子になるのですが……ここまでは元ネタ通り。しかし、ノラはその貴族の実子に跡目争いで敗れ、家を追い出されてしまいます。歯車の塔の端っこ、「でっぱり」と自らが呼ぶ不思議な建築物を一人で占拠して生活していた所、船長のセドにスカウトされて探空士になる……と言うのが、以前のキャラクター作成会でみんなと一緒に考えたバックボーンでした。ところが、当日になって年齢を決めていなかった事に気が付き、
……これが、いけなかった。
出た数字は「3」。目を疑いました。三歳です。これではとてもではないが空の旅に出ることはできないでしょう。もう一度ダイスロール! 「3」です。嘘でしょ? しかし、これが神の思し召しと言うなら従うしかありません。というわけで、三歳の野良アンティーク(今更だけど野良アンティークって何?)、「ノラ・オールデイ」の船出です。三歳の癖にすらりと立ち、言語を理解し使いこなす堂々とした振る舞いは成人と見紛うことでしょう。だってもう立ち絵用意したし……。
口癖は「ちょいとばかし」。一人称は「このノラ」、二人称は「その○○(そのセド等)」。これらを組み合わせると、例文「このノラ! ちょいとばかし教養には自信がない。計算は任せるぞ!」「そのイオ! このノラは粉ミルクを所望するッ」等と言った喋り口調になります。高圧的な三歳、嫌すぎる。しかし、所詮三歳のバブちゃんなので、「VAVUUUU!!」と泣いてしまったり、知らない探空士や証人と出会うと人見知りして黙りこくってしまいます。知能は同年齢と比較しても極めて優れていますが、キャパシティを越えるとパニックになります。でしょうね。しかし、この船の主武装「殺人光線」の命中精度はピカイチで、空飛ぶサメをこんがり焼きました。
……空飛ぶサメ? どこかで聞いたような。気のせいでしょうか。いや、全くの偶然です。僕は週四で空飛ぶサメと戦うTRPGで遊びました。TRPGって、空を飛ぶサメを倒すのが鉄板ネタなんでしょうか。
シナリオの目的はうさこぷたーのピータンを探すことです。うさこぷたーとは、両耳が回転して空を飛ぶふしぎな兎の様な生き物の事。正気を疑う設定をしていますが、公式ルールブックに存在が明記されています。全くもって不思議なゲームですね。ノラはと言うと、ようやく出会えたうさこぷたーの異常性に大泣きし、仲間たちに助けを求めていました。三歳ですから、仕方ありません。
TRPGは想像力で遊ぶゲームです。ルールブックに記載された世界観を元に、キャラクターを作る。アンティークと言う種族は謎が多く、寿命が正確に明かされていない。長寿という噂がありますが……三歳で自立するという記載はありません。しかし、三歳で自立しないと言う記載もない。TRPGは想像力で殴るゲーム。言ったもん勝ちです! ウオオオッ! このノラの旅を阻まれてなるものかーッ 空ッ見上げずには居られないッ! 元ネタは邪悪ですが意外とイイ子です。
昨日で前半が終了し、後日後半となります。濃いキャラクターなので、使っていて楽しい。次が楽しみです。
では、今日はこの辺で。お疲れさまでした。
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