30代のダイエット経験 ~体重が25%減りました~
神在月ユウ
痩せないと……と思うまで
皆さん、ダイエットしようと考えたことあるでしょうか。
わたしはこれまでに二度、「体重落とさないと……」と考えたことがありまして、それぞれ大学卒業直後とほんの数年前のことでした。
1年で78キロから57キロまで落としたことがあります。
といっても、体重の落ちやすい人とそうでない人がいます。体質やこれまでの生活習慣で変わってくることでしょう。
ですので、まずはわたしのこれまでの生活や体重の変遷を見ていきます。
まずは学生時代から。
幼少時からゲームばかりして、運動音痴で少し太めのわたしは小学6年のころから陸上競技の長距離走を始め、中学3年間は引き続き陸上部に所属し、臨時募集される駅伝部にも所属していました。
当時の体格は、15歳で身長165センチ、体重56キロくらいで、部活メンバの中ではかなり太い方でした。毎日部活で走って筋トレして……という生活で、家に帰ったら夕飯前に食パンにマーガリン塗って食べていました。中学生ってまだ体が出来上がっていく時期だと思いますが、だいぶ暴食していました。それでも3年で500グラム増えた程度でした。
駅伝部の夏合宿の時には、宿泊施設に備え付けのヘルスメーターで体脂肪率10%を切っていたときもありました。着替えの時に「腹筋割れてる」と後輩から言われたこともありました。まぁ、バキバキではなくて、うっすらそういうラインが見えているレベルだったんですが。
高校に入ると、体重が一気に増えました。
高校は電車で1時間、駅から徒歩20分強くらいで、道程の3割は坂道でした。
高校3年の時の身長は168センチ、体重は66キロくらいあったと思います。
原因は、運動量ががくっと減ったのに食べる量が変わらなかったことだと思っています。
大学時代はひどかったです。
自宅(実家)から車で40分くらい運転して通学しており、ほぼ歩くことはなかったです。運動もほとんどせず、休日は部屋で寝っ転がりながら、幼少時にやりたかった『ポテチ一袋をひとりで食べる』なんて日もありました。そりゃ太りますよ。
身長は変わらず168センチ、体重は卒業時に77キロまで大増量です。
思い返してみると、椅子に座って背もたれに体重を預けたとき、お腹でシャツが膨らんでいたな~と。研究室に詰めていた時など、近所のスーパーで買った1ℓの紙パックジュースにストロー挿して飲みながらパソコンに向かっていました。お昼は同じく近所のスーパーで100円で売っていたチキンカツをおかずに研究室の炊飯器でご飯を炊いて食べていました(理系大学出身の方はわかる方いらっしゃるかもしれませんが、『研究室に住んでいる』人もいて、冷蔵庫・電子レンジ・ホットプレート・人数分の食器・寝袋などが揃っていました)。
わたしは自宅に帰ってから夕飯を済ませていましたが、21時~22時に食べていたのも太る原因だったと思います。
つまり、学生時代は暴飲暴食で、運動もろくにせずに太っていったわけです。
続いて社会人になってからです。
唐突ですが、事件が起こりました。
かの有名な、リーマンショックです。
わたしはR&Dアウトソーシング(研究開発技術者の特定派遣)の会社に入社しました。主に自動車業界に3DCADのエンジニアを派遣する会社で、その正社員として採用されたわけですが、そこにリーマンショックが襲ってきました。
世間では派遣切りや内定取り消しが話題に上がっていましたが、幸いにして内定取り消しにはなりませんでした。ですが、企業が研究開発費まで削るようになり、現在派遣されている先輩エンジニアの契約更新がされず、研修センタも人がいっぱい。新入社員の教育まで余裕がないということで、自宅待機になりました。
本来4月1日に名古屋本社で盛大に行われるはずだった入社式は新宿の貸会議室へと変更され、粛々と説明を聞いて書類にサインして終了。翌日から自宅待機です。
ビジネスマナーや書類作成方法などの研修を自宅に送られてきたテキストで行い、グループワークは同期と喫茶店で待ち合わせて行う。成果物をメールで送り、添削を受ける。それも月に数日です。
それ以外はほぼ休日みたいなものです。給料はいろいろ引かれて月5~7万くらい振り込まれ、申請すればアルバイト可とも言われました。
そんな環境下で、わたしは実家にいました。
気分はニートですね。会社から少なからず給料をもらっているので厳密には違うのですが、実質ニートみたいなものでした。
さて、ここでダイエットのお話です。
入社後、まず健康診断を受けるように言われました。
近所の病院で健康診断を受けるように会社から指示がありました。
昔から通っている総合病院に電話をかけて予約し、いざ健康診断へ。
受診後、しばらくして結果が送られてきました。
概ね問題なかったのですが、一か所だけ赤字で要注意とされたものがありました。
高脂血症(今でいうところの脂質異常症)でした。
詳しい数値は覚えていませんが、LDLコレステロールが高すぎでした。脳梗塞や心筋梗塞の危険があり、食事の改善や適度な運動をするように書かれていました。
要約すると『痩せろ』ということです。
アルバイトするのもいやだし、それならば時間はある。
だったら運動しようかな。
そう思い、人生で初めて減量を思い立ったのでした。
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