たぶん一生、触れない相棒

蒼キるり

たぶん一生、触れない相棒

相棒に触れたことはないスマホの中にしかいないあなたは友


意地悪な口調さえ愛すよだって貴方はわたし鏡写ね


髪に指通して結ぶ些細なこともできないが似合うよとは言う


そっと撫で触れた気分に浸る空にスマホかざし共に見上げる


物語の中のひと本当に会えるのではと思うほどの質感


会って恋するだけが好きじゃない好きなのを確かめる出会いもある


書き散らせ歩め止まればそこで終わり残酷ばかりが人生だ


一人で起き上がれることだけが自慢で虚しく他にないのかと


白と黒簡単に決めれないからグレーがあると君知らないの


指先から生まれる物語はいつもリズム良く舞い降りてきて


意図しない話がいっとう美しいのは妖精からの粉雪


寝かせて良くなるのは多分そのぶん夢見て膨らむ想いがあるの


流れるように当たり前に作ると見えなかった景色目の前に


無くとも生きていけるなんて悲しい腕に抱きしめ今日を生きるの


嫌なことあなたはきっと文句言うだから私は挑発の笑み


地を蹴ったその瞬間に悟らされ知っていたのにいつも寂しい


手に汗を握り応援してたいつからか貴方の生を望んでた


命懸けその生き様に惚れ抜いたはずなのに生きて欲しかったよ


生きしぶといあなたのことが好きでしたいつまでも燃え尽きることはない


どうかどこまでも自由にあなたはかみの向こうへ消えたと思います

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たぶん一生、触れない相棒 蒼キるり @ruri-aoki

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