菫の花には愛がある
葉名月 乃夜
第1話
「今」と「昔」を融合させた国、日本。そのとあるところに、「平安町」と呼ばれる街があった。見た目も中身も、全てが平安時代を模して作られた街。
そこには、一人の占い師がいる。
それは不思議な術を操り、人の頼みならばなんなりと受け付けるという。それは人なのか、幽鬼なのか、妖なのか。その姿を見ることも、その詳細を知ることも、誰も叶わない。
そして、その者には用心棒が付いているという。その用心棒もまた、姿を見たものはいない。
それは透明でありながらどこにでも潜んでおり、いつでも占い師を守る存在であった。
その者は、案外近くにいるのかもしれない。
そう、たとえば、お前の後ろに……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます