第17話『ヤバいモンスター襲来その2』



 俺は3つのチームに分かれていた。

 

 ニャンシー、ベルザベード含むBチームは1匹目のダークドラゴンを討伐。

 俺とセイラを含む、Aチームはバルゼスさんと協力し2匹目のダークドラゴンを倒す。ルルエル、キヂグを含むCチームは姫と呼ばれた女性と協力し3匹目のダークドラゴンを倒す。本当は頼みたくないが秘密組織、【魔王の翼】に市民を安全な場所に誘導する手伝いをさせる事となった。


 

 ギルド団員らしき人達がダークドラゴンと戦っていた。

 バルゼスさんがいるし、バルゼスさんのように赤いマントを着た冒険者がいるという事はあれは、バルゼスさんのギルドメンバーだろうか?

 てか、ヤバいな。

 立って戦えているのは15人。他は320人の赤マントと青マントの人たちが倒れている。バルゼスさんは、勇猛に戦えている。


「バルゼスさん!」

「び、美少年?!」

「ユリオです」

「共闘だ」

「はい」

「セイラ達、プランAで」

「「「はい!」」」

 そう、俺は今回、だしおしみしない。俺はあのラブリーシリーズを身に着けていた。

 それもURの超ラブリーな服や靴、帽子、杖や装飾を身に着けている。

 ラブリーシリーズにはURもあったのさ。

 もう、恥じているわけにはいかない。本当はカッコつけたかったが。


 SSR以下のペット達が、ある程度、団員達が安全な場所に運ばれるのは見届ける。


 10分後。ある程度、団員達が運ばれたのを確認した後。

 俺たちは全力で行く!

「《天使の聖域》」

 セイラが唱える


「《大精霊の鐘》」

 ベルザベード様も高らかに唱える。


「《状態異常ノ呪縛》」

 ギヂグも静かに唱える。

 

 ニャンシーは多くのバフがかかり、ダークドラゴンを殴りにかかる。


「《天使の聖砲》」

 ルルエルも多くのバフがかかり、ダークドラゴンに向けて放つ。


2ターン目。


「《ドラゴンの聖砲》」

 セイラがダークドラゴに向けて放つ。


「《精霊の怒りの雷》」

 ベルザベード様はダークドラゴに向けて放つ。


「《煉獄の炎》」

 キヂクもダークドラゴに向けて放つ。


「《天使の聖砲》」

 ルルエルもまた放つ。


 そして、俺は現時点で最強の魔法を唱える。

「《光陽ノ爆裂炎》」

 火属性UR級魔法で敵を確実に大やけどさせ、当たれば、死ぬまで燃え続ける炎である。俺のMPの8割消費されるが、それでいい。MP回復薬を飲めばいいからな。

 あたりいったいの、森が消え、そしてダークドラゴン達は消し炭となり、大きな魔石がキラキラ光りながら、地上に落ちた。

 5分間におよぶ、太陽の怒りのような鉄槌はダークドラゴン達の魔硬骨さえも消し飛ぶほどの威力である。

 


「な、何が起きたんだ……」

 王女ロズリーナは唖然。

「す、すげぇ……ハハハ……」

 バンデスは驚きを通りこして、笑いが零れる。


「あれ? オーバーキル的な?」

「ユリオ様は間違ってません。本気でやられなければ、もっと被害が大きかったでしょう」

 セイラは笑顔で答える。

「だよね」

 そうだよ、セイラの言う通りだよ。


「お、終わったのか?」

「終わったな」

「俺達、生きてるのか?」

「生きてる」

「俺、夢を見てるのかもしれないな」

「夢だと思うぞ」

「ハハハ、夢か。だろうな」

 バンデスとロズリーナは笑った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る