第二話ー窃盗ー
彼女がこれを"窃盗"と気づくまでに、そう時間はかからなかった。
この話が同学年中に回る時間はわずか1日半ほどだった。噂の回りかたは多少曲がっていたが、大半のものが協力して聞き込んだり、話に乗ってくれた。ただし一部のものは興味がないのか、何か思う目を浮かべて黙って他のものを見ていた。
窃盗だと気づいたのは旧友からの伝言だった。「そのノートを持ってる人見たよ」とたった一言だった。しかし、彼女にはこの言葉だけで十分だった。考え抜いた結果、これは「窃盗」という証拠と確証が出来上がった。あとは誰に伝えるか。ああだこうだと話してる噂が回るのと同時に、彼女本人の不穏な噂も同時に回っていた。
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