転生した元魔王はTSの熾天使幼女で魔王学院生活を過ごす件。〜前世は歴代最強の魔王で、前世の【魔王の力】と、現世の力である【断罪者】と【開闢(光)魔法】と【聖天使】を駆使してチート無双になります!?〜

白咲焰夜

〜第1章 学院生活〜

第1話 〜プロローグ〜

 神話と綴られている時代……。

 その当時以外の時代は、魔族・人間・精霊・神と天使が共存していた。

 だが、ある魔王の時代になったその時……人類はその魔王に恐怖し……襲撃を始めた。

 その魔王は、怒りは顕にしないものの……人類、はたまた……人類に協力した神や天使、精霊などを滅亡させ……更に、恐怖させた。


 その者は言った。


「つまらぬ。私は強き者が見たい。その為に、元人間の私が……先代魔王を殺してまで私が……魔王になったのに、お前ら弱者共は……何故、私に喧嘩を振ってきた?? 私に勝てると思ったのか? 笑わせるな。」


 その強者の名を……初代魔王と並ぶ歴代最強の魔王 第10代目 魔王である。ヘルフリート・マーベラスと言う。


「ヘルフリート・マーベラス……。何故、お前は……人々や精霊、神々たちを殺した?」


 そう……勇者 ルマーノスは言った。


「私は……強き者が見たい。それを見計らっていたら死んでいた。私は、弱者は要らん。では、勇者 ルマーノス。逆に問うが、何故 お前は……私の仲間を殺した? 気絶をさせればよかろうぞ?」


「━━━━っ……!?」


「フハハハハハハハ!! お前も怒りを顕にし、大方……殺し尽くしたのだろう? そう案ずるな。弱き者は死ぬ。前までの魔王は知らんが、私の時代は弱肉強食だ。そんな自分を責めるのでない。フハハハハハ!!」


「━━━━━━誰が、お前と一緒にするか……」


「あ? 一緒だろ? なんせ、私はお前らの仲間を殺し……。逆に、お前らは私の仲間を殺した。その事実は変えられんし、深く残る罪だ。それを乗り越えてこそ強者だ。」


「黙れ!!!!」


 勇者 ルマーノスが聖剣で攻撃する。

 ……それを俺は、心臓で受けた。


「……!? な、何故だ?」


「その答えは面白い。……特別に教えてやろう。私は、この世界が嫌いだ。私の事を嫌いな奴らはもっともだが、1番嫌いなのは……優しさに漬け込んでその子達を騙す強者気取りが1番嫌いなのだ。その為に、準備をしてきた。やっとそれが、今完成したのだ。」


「なに……?」


 俺は、根源魔法を使い……神・天使、精霊、人間、魔族に天邪門を設置した。


 天邪門は、この4つの種族が和解しない限りは……開かれない門になっている。


「お前、まさか……この目的で……。」


「勇者 ルマーノス。転生後……またどこかで会えたらいいな。」


「あぁ……その時は……また。何処かで……。」


〜そして、ヘルフリートは転生した。〜


 ……私は、無事に転生したのか?


「ほら〜? 見てぇ〜? 可愛い女の子よ?」


 ━━━━━━━━━は? 女の子だと?


「そうだな!! 男の子が良かったが……でも、文句は言えない!! 産み難かった大切な命が……例え、女の子でも……!!」


 ちょっと待て?! 聞いてないぞ!?


「あなた。泣くんじゃないわよ!! 赤ちゃんが不安になっちゃうでしょ?」


 いや、現時点で不安なんだが……!?


「あぁ、そうだな……お前の名前は……エリザベス・アリスだ!!」


 何か、力が湧いてくる。なんだ、この感覚……。


 そして、その力が解放されて……俺は母の手から離れて浮かんでいた。


 まるで、熾天使みたいに……ん…?? 熾天使……??


「ま、魔族なのに天使になってるぅぅぅぅー!?」


「……はへ?」


 私は、自分のステータスを見た。すると……。なんと言うことでしょう!! 前の力も健在の上……熾天使の力が使えるでは無いですか〜!! あは、あはは、あははは!!


 ……クソがァァァァァァ!!!!


 そして、私は怒りと同時に……前世の力を使い、、大人になった。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!! アリスちゃんが……お、大人に……!?」


「ゆ、夢なの!? これは、夢なのかしらァァァァ〜!!」


 こうして、ヘルフリート・マーベラス 事、エリザベス・アリスは、魔族なのにも関わらず……熾天使の力だけではなく……前世の力も使える"化け物"であった。この先の事は……まだ誰も知らない物語……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る