雨よ降れへの応援コメント
拝読させていただきました。少し重いテーマなので面白かったというと少し違うのかもしれませんが、葵の心の動きや情景が丁寧に描写されていて、作品としてとても面白く感じました。また、内容も葵がされてきたことを簡単に許せるわけもないのですが、一定の理解を得られたのがスッと心に落ちました。
最後の台詞は笑えてはいないと思いますが、いつかは少しだけ笑みも出るかもしれないな、と感じさせる母との会話がとても印象深くて良かったです。ありがとうございました。
作者からの返信
ものすごく返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
もうご覧になっていないとは思いますが……。
素敵なお言葉ありがとうございます。
主人公の葵の境遇にお心を寄せていただいたこと、とても嬉しいです。
今後の創作に活かしてゆきたいとおもいます。
ありがとうございました!
雨よ降れへの応援コメント
以前にも拝読し、既に星三つを付けさせて頂いている作品でしたが、改めて読み直しました。
読者を惹き込むポイント、捉えて逃がさないポイントがいくつかあるように感じたのですが、その要所要所の表現がいずれも秀逸でした。
特に「文字から意味が乖離して網膜を滑ってゆく」は、そのときの主人公の心情を現す表現としてはこれ以上のものはないと思いました。文字に目を奪われる、というのもおかしな表現かもしれませんが、まさにそんな感じでした。
家族との確執(と言い切ってよいのか少しためらう部分もありますが)を描かれた作品としては、リアリティのある内容だと思いました。個人的に似たような経験をしているため共感できる部分が多々あり、かえって正しい読み方が出来ない部分もあるのですが、もしかしたら、読者によっては少しありきたりな内容と感じられてしまうのかな?とも思いました。
鬱病による経済的困窮、余命宣告を受けた後に発症する痴呆、どちらも実際にそうなる過程を目にしたことがありますが、これを経験したことのない読者にとっては、逆に不幸のオンパレード過ぎて食傷気味になってしまうのではないか?とも思いました。
ただ、そのあたりも上述した文章の巧みさでくどくなり過ぎないように上手く補えていると思うので、結果的に「沼」のように読み始めたら抜け出せない作品だと思いました。
一点だけ読者として不満を感じた部分は、母親と会うことにとても高いハードルが設定されていたのに、いざ会うとなったときの初手が「通話アプリ」というのが、少し軽過ぎると思いました。葛藤を乗り越えたことにより身が軽くなった、というのはあると思いますし、お話の構成として実際に会う前に母の姿を見せる必要があったとは思うのですが、少し無理やりな感じがありました。
インフルエンザというのも、仕事を仮病でサボるときの言い訳のようにも見えてしまって、ここのシーンについては、作者様がなにか書き急いでいるようにも感じられ、少し勿体ないと思ってしまいました。
最後の台詞はとても好きです。過去も未来を飲み込んでしまうような、そんな風格を纏う言葉でした。
この度は企画へのご参加、ありがとうございました。
作者からの返信
この度は貴重な企画に参加させていただきありがとうございました。
星をいただいた上に丁寧なコメントまで…!
しっかり読みこんでいただき、誠にありがとうございました!
また、企画に参加するにあたって、既に星をいただいていた事に気づかず、申し訳ございませんでした。
表現につきまして、お褒めのお言葉ありがとうございます!
心理描写や情景描写には、言葉としてのこだわりと、付随する感情をいかに行間から読み取っていただけるようにするかで考え抜いているつもりなのですが、あまりそこを指摘していただける機会が無い物で、本当にうれしく思います。
欠点についても、自分では考えつかなかった点をご指摘いただきありがたく思いました。
現実としては珍しい話ではないのですが、創作にそのまま落としてしまうとフィクション感が増してしまうというのは、別の方にもご指摘いただいた事があります。
ご不満をいただいた点につきましては、実際にあった事をなぞって書いてしまったため、構成力不足であった事は否めません。
ご意見ありがとうございます!
その点を含めまして、次の作品作りに活かしてゆきたいと思います。
心をお寄せいただき、誠にありがとうございました!