第126話 お母さん、あなたは何も分かっていない
僕の名前はkeyと言います。よろしくお願いします。
お母さんが僕らのことを否定しました。
彼女は本当にバイセクシャルなのにそれをバイセクシャルがどんなものか知らないから、言えるのだと言ってきました。
でも、僕たちは大学生の時に散々調べました。
お母さん、あなたは何もわかっていません。
あなたは知らないかもしれないけど、あなたが思っているよりも僕らは頭はおかしくない。
あなたの方が頭がおかしいですよ。
彼女はずっと前から自分の性について悩んできたんです。
あなたが否定する度に、彼女は苦しんできたんだ。
否定が生むのは肯定ではなくて、ただの恐怖や不安感でしかないですよ。
あなたのせいでどんなに辛い思いをしたか、お母さんあなたは分かりますか?
僕は正直に彼女とは違う意見ですが、僕は彼女を守るためにこのままの状態が続くのであれば、縁を切っても良いと思っています。
あなたといると僕らも迷惑だし、彼女も辛いです。
だから、一定の距離を取りたいです。
もう、僕らは普通の家族にはなれないのですから。
普通を目指すなんて到底出来ないから。
僕らにとってあなたは恐怖の根源そのものですよ。
あなたがいると彼女を傷つけてしまうことを知っているから、僕らは彼女を死なせないために一緒にいるんです。
もう彼女のことを傷つけるな。
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