第105話 私の人格
key(きー)だよ。
ねえ、どうしたら彼女を助けられる?
彼女はもうぼろぼろだよ。
僕から見てもわかる。
家族は敵でしかない。
僕はあいつらを許さない。
母親にされた傷を治せるのは誰だろう。
どんなに文字化しても、僕らの声は届いているのかな。
ねえー、U(ゆー)どう思う?
うーん、もうだめかダメじゃないかどちらかといえば、ダメだね。
だけど、彼女はSOSを出したことに意味がある。
私も彼女の母親には本当に理解力の欠如があると思う。
私たちは彼女を慰めて、辛さを半減させることしか出来ない。
彼女が死なないように、私たちで守ろう。
名無しくん、あなたはどう思う?
俺はぶっ殺してぇ。
彼女を傷つけた奴に人権なんてものはない。
だけど、それをしたら彼女が悲しむからやらない。
だけどな、こんな世界に生きてれば死にたくなるに決まっているだろ。
バイセクシャルのことも理解出来ない親なんて捨てちまえ。
やりたいことを尊重してくれないやつなんてほっとけ。
死ぬのは俺たちじゃない。
俺らは彼女を守る責任がある。
どんなに家族の形が良い家族を掲げたとしても、こんな風に彼女を傷つけるなら、家族でもなければ信頼できる人でもねぇ。
俺たちがすることは一つだ。
彼女を守り、生かすことだ。
(これが、ゆー、きー、名無しくんの会話です。私の人格みたいなものかな)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます