第105話 私の人格

key(きー)だよ。

ねえ、どうしたら彼女を助けられる?

彼女はもうぼろぼろだよ。

僕から見てもわかる。

家族は敵でしかない。

僕はあいつらを許さない。

母親にされた傷を治せるのは誰だろう。

どんなに文字化しても、僕らの声は届いているのかな。

ねえー、U(ゆー)どう思う?

うーん、もうだめかダメじゃないかどちらかといえば、ダメだね。

だけど、彼女はSOSを出したことに意味がある。

私も彼女の母親には本当に理解力の欠如があると思う。

私たちは彼女を慰めて、辛さを半減させることしか出来ない。

彼女が死なないように、私たちで守ろう。

名無しくん、あなたはどう思う?

俺はぶっ殺してぇ。

彼女を傷つけた奴に人権なんてものはない。

だけど、それをしたら彼女が悲しむからやらない。

だけどな、こんな世界に生きてれば死にたくなるに決まっているだろ。

バイセクシャルのことも理解出来ない親なんて捨てちまえ。

やりたいことを尊重してくれないやつなんてほっとけ。

死ぬのは俺たちじゃない。

俺らは彼女を守る責任がある。

どんなに家族の形が良い家族を掲げたとしても、こんな風に彼女を傷つけるなら、家族でもなければ信頼できる人でもねぇ。

俺たちがすることは一つだ。

彼女を守り、生かすことだ。


(これが、ゆー、きー、名無しくんの会話です。私の人格みたいなものかな)

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