第32話 学校という世界が嫌いだった
私は不登校にはならなかった。
Twitterで学校に行きたい人を見ると羨ましかった。
私は学校という場所が嫌いだったから。
小学校、中学校、高校、大学全てにおいて嫌いだった。
でもお母さんは許してくれなかった。
私が学校に行くことを望んでいた。
それがとても苦しくて苦しくて辛かった。
私はその時がとても苦しかった。
人間関係、学校生活どれもが私にとって悲しいくらいに辛かった。
でも、全ての学校を卒業できたのはきっと頑張ったおかげだろう。
だけど、母親から受けた心の苦しみは忘れることは無いだろう。
もし、このエッセイが本になったあかつきにはお母さん、あなたにも分かってほしい。
否定からではなく肯定から始めてほしい。
受け入れられなくても時間がかかってもいいから、私の気持ちを認めて欲しい。
私の気持ちのあり方を分かっていて欲しい。
私にとって世界は学校だけでないことを知ったのは、全て出会うことのできた人たちのおかげであることも知っていてほしい。
私はずっと前から絵を描くことも小説を書くことも好きだった。
資格を取ることでさえ、早く取れと忙しく言うこともやめて欲しい。
私はそんなに早くは出来ないし、分からないんだからさ。
あなたならできると過信するのも辞めて欲しい。
ストレスなんだよ。
お母さんの言葉ひとつひとつを好きになれないのは、お母さんが私を縛り付けるから、もうやめてくれ。
自分が正しいと思うほど世界はお母さんで回っているわけじゃないんだよ。
もう、私はお母さんの言う通りに動く人間にはなれない。
私は私の人生を生きるってコロナになってから実感したんだ。
もう私は操り人形にはならない。
お母さんを傷つけるつもりはなかったけど、これが私の事実であって本当の気持ちなんだよ。
本当に親不孝な子供でごめんなさい。
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