第2話
学校の夢をみる時はだいたい中学校までのメンバーが出てくる。高校入学の際に家庭の事情で引っ越したから、たぶんその時点を「過去」として、私から分離したんだと思う。
過去は年をとらない。私だけが変わっていく。でも断ち切られたからこそ美しく残ってるのであって、それは何処かの遺跡みたいな感じで、いま普通に続いていたらそういう考古学的な価値としてはダメな気もする。
さわれないものだから、そういうふうに輝ける。たぶん再び繋げることも出来なくはないんだろうけど、それを私はもう望まない。きらきらのままにしておきたい。懐かしいその彩りで、おやすみ。
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