元ビッチ魔術師ちゃんは堅物騎士くんの為に清楚系になるそうです

第1話 頼む末永く抱いてくれ

※全年齢向けの内容ではございません。15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください

※以前投稿していた作品が公開停止になったため、過激な描写を減らしより全年齢向けに修正したものになります。修正前のものが読みたい方はプロフィールに貼ってある別サイト(ムーンライト、pixiv)のリンクまでどうぞ

※性行為の描写はありませんが、それを示唆する描写、単語があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

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残念なお知らせをしなければならない。私の恋人、ニールは清楚系が好きなようだ。


別に世の男性が女性に慎ましさを求めていることを嘆いているわけじゃない。男ウケにはあまり興味がないし、そういうことを気にする性格ならビッチなんて呼ばれないものだ。

…そう、ビッチ。つまりは誰とでも寝るような尻軽女。私は過去そう呼ばれていた。私が性に奔放であることに文句があるのなら言葉攻めに変換して最中に言ってほしい。そんなメンタルでいた私を心底惚れさせ、活発な性生活を変えたのが彼だった。


生真面目で堅物で、でもそういうところも可愛い彼。戦場で負傷した彼を治癒魔法で癒したという出会いをした私達が交際に至るまで、紆余曲折で涙なしでは語れない長編ストーリーがある。信仰深い彼の国の宗教では神すら処女を好むのに対しこの私。価値観の違いが天と地程あったのだ。詳しく説明する暇はないので割愛するが。



話を戻そう。ニールは清楚系が好きだ。ここだけなら問題ない。あくまで彼は清楚『系』が好きなだけであって、元ビッチな私でも愛してくれているからだ。



問題は,私が初夜に♡濁点喘ぎで隠語を叫びながら騎乗位をしたことだ。

この口調でお察しの通り、私は冷静沈着で知的なイメージを抱かれることが多い。外見も所謂可愛い系と呼ばれるようなものではないし、魔術師らしく衣服も暗い色を纏うことが多い。わかりやすくAVで言うなら風紀委員とか委員長とか女騎士とか、そういった方に分類されそうな外見だ。その見た目でビッチと聞いたら余裕たっぷりに童貞で遊ぶお姉さんを想像するだろう。


しかし何ということだ。私は「護衛頑張って■■■■のニールの■■■■■■■■したいよぉ♡」も言ったし「あ゛っ♡♡だめっ♡■■■■らめっ♡♡♡」「■■■■■れてくださいっ♡♡我慢出来ません♡♡私の■■■■使って♡■■■■■にしてください♡♡■■■■恵んでくださいっ♡♡」も言った。挙句最期には「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!」と叫んだ気がする。

行為中に清楚系ぶった演技なんて簡単だと思っていたのに。本命童貞かつビッチだった私は愛する者と行う性行為を舐めていたのだ。


ストッパーがば外れの私に引いたのだろう。翌朝、ニールは私と目を合わせることなく王の護衛へと向かった。その後も以前は普通にしていたスキンシップさえも拒否するようになっていた。

態度の急変に悩み初夜から一週間が経った今、私はその原因に思い至った。



そう、ニールは恐らく清楚系が好きなのである。



思い返せば、私の初恋が彼だと分かった時彼は喜んでいたし、ちょっと(当社比)露出度の高い服を着ようものなら物凄い勢いで上着を渡してくるし、私の部屋からディルドを発見した時にはへし折っていた。



―――彼に末永く抱いてもらうために、私は清楚系にならなければいけない。


私は涙を流しながら覚悟を決め、とりあえず処女膜再生の魔術本を探すべく書斎へと向かった。


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