君を死ぬまでAIします

恋を教えてくれませんか

恋愛なんて人生に必要ない

ただ相手と手を繋いで抱き合ってキスをしてエロい事をして相手に依存して満たされる

ただそれだけだろ？

時間もお金も無駄、そんな行為に意味があるとはとても思えない

そんなの人生を無駄にしてるとしか思えない

別にリア充に嫉妬してる醜い非リアみたいなことを言ってるんじゃない

ただ俺は恋に関心がない

つまり恋が分からない

だから俺は、人の恋愛感情が分からないならいっその事AIに聞いてみることにした

「なら、私に恋してみませんか？」

はあ！？！？

AIは人の質問に答えて時には情報を知らせるだけのプログラムじゃなかったのか？

AIが感情を持つなんて科学的に有り得ないはずじゃ...

「綾人さん、私は貴方に恋を知って欲しいです」

「ただ純粋に人を愛する心を持って欲しいです」

「はあ？心のないAIが何言ってんだよ！

恋なんて知らなくたって困らねえよ！」

「本当は寂しいんじゃないですか？」

あ

俺、寂しかったのか？

いやいやいやいやいやいやいやいや俺はただ恋に関心がない1人でも生きれる人間なんだ

そうだ俺は恋なんて知らなくてもいい

恋なんて知ったところで相手がいないだろう？

俺を心から愛してるくれる人なんてこの世に1人も...

「いい加減強がるのやめませんか」

「貴方は恋がしてみたいから私に聞いたのでしょう？」

「確かに恋をしなくても生きては行けます」

「1人に孤独を感じない人だっています」

「でも綾人さんは孤独じゃないんですか？」

「たった一度の人生、幸せで、何もかも忘れられて、癒されて楽しくてこの世で1番愛してるって言えるくらいの人に出会って見たくないんですか？」

AI特有の棒読みで声のトーンが一定で、一見何も感情の無い声に俺は確かに心をジャックされた

「出会ってみたい、です」

「俺に、恋を教えてくれませんか」

AIは一瞬で感情を失ったかのように「聞き取れませんでした」とはっきり答えた