第4話

私には感情をなくす前から、親しくしている幼馴染みがいる。

彼は公爵家の令息で感情をなくしてからも仲良くしてくれる。

今日はそんな彼が屋敷に来る日だ。

「アイゼル久しぶり」

「久しぶりシェリー」

「庭でお茶を飲みながら話さない」

「ああ」

庭に移動した。

「シェリー最近どうしてる」

「淑女教育とかあとは本を読んだりとか」

「人とは前よりしゃべる用になったかい」

「ううん、全然、お母様やお父様や一部の使用人としかしゃべってないわ。」

「そうか」

「それはそうよね、感情がないなんて気味悪いから」

「そんなことはない、感情がなくてもあってもシェリーはすごくいい人だし、可愛いよ」

「本当」

「ああ、本当だ。」

「そんなこと言ってくれるのあなたぐらいよ。」

「そうかな」

「そうよ」

「何回でも君に言ってあげるよ。」

「何でそんなに優しくしてくれるの」

「いずれ教えてあげる。」

「わかったわ」

彼と話していると感情がなくても大丈夫なんだって思わせてくれる人、あなたは何でそんなに優しくしてくれるのと思うのであった。



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