6月

6月の山霧

汗と水滴が混じり合っても

あなたは健やかに笑っていたし

今日もしっかりと地を踏んでこちらを見守っていた


それは確実に言いくるめでもなく

あなたが歩んできた道であって

知らないことに向かい合うのは苦しくて当然なのだと

溢れ出てくる嗚咽はいつかの自分だから

大海に踏み出す勇気は

またいつの日か

今のあなたと肩を並べた時でいいのだと

6月の

霧が晴れたその時を想像しながら

そのつらさを楽しさに変えられるように

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る