朝日

君を殺すにはどう生きたらいいか

君が生き絶えるのを見届けるには

すがるほどの執着もないのに

井戸の底に落ちて 泥中と真水の狭間で

乾いた笑みと共に息絶える

明日には誰も彼もが忘れるだなんて

冗談にも程がある


しんではならない

あのひとも自らの契りに首を絞められてるのだろうか

いくつかの人生を狂わせてしまうほどの罪の重さを

軽んじる危うさが

生き地獄にも程がある


そんなに速いスピードだと

息が切れてしまうことが目に見えてる

いくつもの夜を乗り越えて その度に新たな朝日が昇るのであれば

君の葛藤により誰一人殺さずに済んだその結果を

どうか認めようではないか

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