激やせ!映画塾!!~私はこの映画を観て痩せました~

団子おもち

「ハープーン 船上のレクイエム」(2019年 カナダ)

「ハープーン 船上のレクイエム」(2019年 カナダ) 83分

監督、脚本 ロブ・グラント

出演 マンロー・チェンバース、クリストファー・グレイ、エミリー・タイラ


【あらすじ】


 あるところに、ヨナとリチャードという仲良しの成人男性二人が居ました。

 リチャードはお金持ちで、ちょっと怒りっぽいところがあるのが玉にキズ。



 そんな、ある日。リチャードはヨナを半殺しにします。

 理由は、ヨナがリチャードの恋人・サーシャを寝取ったということから。

 顔の原型がなくなるぐらいヨナを殴り倒すリチャード。

 そこにサーシャがやってきて、事情を話します。


 ヨナとサーシャはリチャードにサプライズで誕生日プレゼントを渡すため、リチャードに内緒で連絡しあっていただけでした。

 それをリチャードは、自分に内緒で連絡し合っていると誤解したわけなのです。

 誤解は解けたが家は半壊、顔面も半壊のヨナ。



 気まずい雰囲気のまま、ヨナ、リチャード、サーシャの3人は海に向かい、リチャードのボートに乗って、船上パーティーをやることに。

 最初は空気が重かったのですが、時間の経過でだんだんヨナとリチャードの関係が修復されていきますが、しかし……。


 実は、ヨナは本当にサーシャを寝取っていたのです……。


 リチャードは二人との会話でそのことに気づいてしまい、また暴走。しかし、サーシャから後頭部を殴られて気絶。

 リチャードが死んだと思ったヨナとサーシャは、リチャードを海を投げ捨てます。

 だが、リチャード、普通に生きていました。

 このままリチャードを海に放置してボートで逃げようと思ったヨナですが、抜け目なくリチャードはボートのエンジンキーを抜いていたのです。



 どちらにとっても不利な状況なので、3人は話し合います。

 そして、話し合いの結果。

 リチャードはもう二度と攻撃されないよう、ボートの中にある凶器になりそうなものは食料を含め、すべて海に捨てろという条件を提示。

 仕方なく、その条件を飲み込むヨナとサーシャ。

 凶器になりそうな物や食料を、すべてボートから海に投げ捨てます。ボートの中は、ほとんど空に。



 こうして、リチャードはボートに戻り、3人とも今までの事は無かったことにして、このまま帰宅するはず……でしたが、まさかのボートのエンジンが故障。

 しかも、ボートは陸からかなり離れていました。

 道具も食料も海に捨ててしまった3人は海のど真ん中で漂流することに……。




【レビュー】


 あらすじに書いたところまでのストーリー展開は面白かったのですが、漂流してからの展開がグダグダ。ひたすらダラダラした痴話喧嘩ばかりが続き、かなりダレます。

 あと、仕留めたカモメを食すシーンが汚いのでグロ注意。

 ですが、クライマックスでの逆転劇と、ちょっとした仕掛けには驚かされた。

 これは、なかなか見応えあり。



 この映画はいくら仲が良くても、なにかのキッカケで簡単に崩壊する友情の危うさが描かれています。

 そこに、さらに女性関係も絡んでくると、余計に人間関係は崩壊しやすくなると言う人間関係の恐ろしさを描いた作品だったのかもしれません。



 ちなみにリチャードは親が金持ち以外で良いところはなく、しかもキレやすいので、なんでこんな奴と友達、恋人になったのか、正直まったく理解できません……。

 金持ちだからって理由で友達、恋人になったのなら、ヨナとサーシャもちょっと問題ありだな……。


 ラストで、この3人に罰が下ります。

 騙したり、暴力を振るったり、裏切ったりすると、人間だけでなく機械にも裏切られるという教訓でしょうかね。

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