第短章「少しの休息、心の準備」

第短章「少しの休息、心の準備」

アルク王国


「あ!ユウ!帰って来たんだ!おかえり」


「よ、クロ。調子はどうだ?」


俺はクロがいるアルク王国にきていた。


「良いよ。だってユウが来てくれたもん」


「そうか?」


クロがそう言ってくれるなら良かった。


「…ロリコン」


「ロリコン」


「ロリコンですか?」


「うるせぇ、揃いも揃って、ロリコン言うな」


皆酷すぎる


「ねぇ、この人達、誰?」


「俺と同じ勇者だよ」


「そうなんだ。」


「右から創神、雷神、重神だ」


「何で恥ずかしい方の名前にしたんですか」


「かっこつけたいからだろ。ロリコンだからな。」


うるせぇ。そうだけど。


「ねぇ、」


「何だ?」


「いなく、ならないよね」


その言葉になんて返せば良かった。


この約束を破るのは、何回目だろうか。


「…あぁ、約束するよ」


「絶対だからね!」


「あぁ」


「またね!」


「うん。また」




「…ごめんな。クロ。俺は約束を守らない奴なんだ。」


俺は空気のように呟いた。


俺はこれから、決着を付ける。


だから、見てくれ。


クロ。


もう、止めてくれ。


クソ神。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る