ブラジャー

部活が終わって家に帰宅すると、俺は

母親と他愛もない会話をしたあと自分の部屋に戻った。


部屋の明かりをつけると窓が少しあいていた。


11月の気温はスッカリ冷えていて、冬の気配を予感させた。


俺は体を縮ま背ながら窓辺に近づくと、直ぐに窓を閉めようと思った。


すると、何かが窓に引っ掛かった。


窓を開けて周りを確認すると、窓の隙間にブラジャーのヒモが引っ掛かっていた。


俺は一瞬、何事かと考えた。


もしかしてこれは…!?


も、も、もしかしてこれは…!?


ま、ま、まさかこれは…!?



雪ネェのブラジャー!?



思わず顔を赤くすると、ブラジャーを

目の前に顔を真っ赤にさせて危ない

妄想を膨らませた。


え、これってまさか俺にくれるってこと?


まさか雪ネェからのアプローチ?


え、何このブラジャー?



超破壊的なんですけど?



俺はそこでありとあらゆる角度で物事を分析した。


考えれば考えるほどに俺の妄想は爆発の勢いをみせた。


そんなことを考えるうちに、風がビューっと拭いてブラジャーをさらおうとしていた。



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