2

その日、突然ザリガニマンが襲って来たぅ~! おべんと食べてたときぅ~!


ガンガン!ガンガン!ザリガニマンッ!


僕は動画実況で助けを求めたぅ~!


「机を重ねて守ってるドアがボコボコになってギシギシ壊そうぅ~! ザリガニマンの集団の突進でドアを守ってた机ががたがた揺れてるぅ~! ピンチぅ~! 誰か助けになる情報くださいぅ~!」


同接数 4

> いや、知らんし。いい大人は子供は助けない。カクヨムの読者だし

> それが社会人。社会人かっこいい。

> そのまま死んじゃえ

> ははは。高校生の惨殺動画は興味あるよw市ね。市ね。

> つまんな。エナドリ飲む


うぅ・・・ひどい人たちばっかりだぅ~!


なにか助けてくれる情報でもくれるかと思ったけど、全然くれないぅ~!


僕はそこで動画配信をやめたぅ~!


入口で男子の力のある内田とかが抑えていたけど、おもいきりぶっとんだぅ~!


ドカーーーーーンッ


ドアがやばられてザリガニマンが中にぃ~!


ザリガニッ! ザリガニッ! ザリガニッ!! ザリガニッ!!!


「クるるぅぅーー「ゴるぅガるぅパパ」クるるぅぅーー」

「ゴるぅガるぅパパ」クるるぅぅーー」「クるるぅぅーー


パニックになった状態のみんな。やばい!!! みんな武器を持ってないぅ~! 校内は決められた場所以外の武器持ち込み禁止だからぅ~!


そこで、僕はきょろきょろして、あるものを発見!!! これぅ~!


僕は消火器を手に取って入ってきたヤツに攻撃ぅ~!


「伊藤!?」「チビウサっ」「ブタウサギっ」


しょおおおおおおおお


「キョバァアアアアア」「キョバァアアアアア」


それから消火器の粉を嫌がって暴れながら逃げて行くザリガニマンと一緒に教室を机をどかして外に走るぅ~!


なにかこのままじゃヤバいと思ったぅ~!


ただ、そこで、スマホにコメントが届いたぅ~!


たった一人のコメントぅ~!


> 坊主。俺はなろうの読者だ。今から俺の指示に従え。俺はお前らを全員助けたい。このまま人死にが出るのは絶対に嫌だ。お前の情報を観た。俺の指示通りに動け。それは・・・


やったぅ~!


動画配信者にまともな人が一人だけいたぅ~!


僕はそのコメントの人の指示通りに動いたぅ~!


適格な箇条書きで弱い僕でも応援してくれる適格なコメント指示だったぅ~!


ブックマークがポイントになるなろうの読者より暖かい応援コメント

期待評価★★★★★

1・放送室。消火器防衛拡散

2・グラウンドにモンス全員で追い込む

3・運動部と冒険部で教室防衛

4・石灰集め、グラウンドでモンス撃退


僕は動画を配信ぅ~!


同接者 5


> お前なんで惨殺動画やめた

> 社会人の俺たちにサービスしろよ。俺らサイキョーカクヨムの読者だぞ

> 高校生が死ぬ動画。観てやる


> 坊主。どうだ? うごけそうか? 俺はなろうの読者だが・・・


「指示コメくれた人ありがとうぅ~! これから指示通りに行くぅ~! 動画を止めるぅ~!」


> こら。くそガキ。動画とめるじゃねえ。俺はカクヨムの読者様だ

> 惨殺映像流せよな

> 坊主がんばれ。なろうの読者。評価★★★★★


ミッション実行!!!!


「伊藤っ、どこに行くッッ」


バタンっ


しゅたたたっ


「おいっ。伊藤」「危険だって」「何無茶してるんだっ」「バカかっ」


「伊藤は一人で逃げた」「最低のヤツだ」「イジメられるの当然だな」


心配してくれる声と、僕をさげすむ声が混じってたぅ~!


ルルナがすごく心配そうな声を僕に上げたのが背中に最後に聞こえたぅ~!


「隆起ぃいいい。無茶しないでぇえええええええ。戻ってきてええええ」


「大丈夫だぅ~! 僕はやるぅ~! ルルナ。待っててぅ~! 僕はルルナも学園のみんなも守るぅ~!」


しゅたたたっ


僕は男ぅ~!


このままじゃジリ貧ぅ~!


動画配信で一人だけ助けてくれた人の指示でがんばるぅ~!


ザリガニマンは集団で人間を襲って貪り食うぅ~! ものすごいやばいモンスターぅ~!


僕はザリガニマンを逃げながら倒し、放送室に行って魔道放送で呼びかけたぅ~!


しゅたたた。ドカッ。バキっ。・・・ガチャ。ピーーー。


「ピーー。全校生徒のみんな聞いて欲しいぅ~! ザリガニマンは石灰に弱いぅ~! 体の一部期間に人間と違う呼吸する器官があって、そこを石灰でふさがれると死ぬぅ~! 消火器でもいいぅ~! まずは消火器で追い込んで、誰か学校のグラウンドに使う石灰をグラウンドに集めるぅ~! それを風魔法で大量に散布するぅ~!」


それからみんなで戦ったぅ~!


全校生徒が僕の声を聞いてたぅ~! みんな、消火器で対抗してグラウンドにザリガニマンを追い込んだぅ~!


「くたばれっ」「やらせるかよおお」「俺にまかせろっ」「みんな攻撃よっ」


「わかった!」「わかった!」「わかった!」「わかった!」


体育会のみんなで石灰を大量に運んでぅ~!


魔法会のみんなで上空に石灰を打ち上げてぅ~!


最後は魔法が使える有志の学園中全体で石灰を風魔法でグラウンドに集まった1000匹のザリガニマンにぶちまいたぅ~!


「ほら。運べっ。石灰を」「うすっ。会長っ」


「魔法会全員で石灰を学園の上空に打ち上げるのよっ」「わかりましたっ」


「みんなっ。魔法ミサイルと風魔法を使って石灰を散布してぇ」


「はいっ」「はいっ」「はいっ」「はいっ」


「行っけぇええええええ。ザリガニマン死んじゃえーーーーーー!」


ボカン! ボカン! ボカン! ボカン!


ザリガニマンには残党がいて、僕は戦えないでクラスに引きこもって震えていた女の子たちを助けに行って、ザリガニマンと戦ったことのある柔道部の先輩たちと一緒に倒したぅ~!


「玉石さんはぅ~?」


「今、F棟行ってるっ。2年生守ってる~! 俺らでやるしないぞ。ブタわさびっ」


「先輩。1-Fに行くぅ~! スマホで連絡があったぅ~! クラスがピンチぅ~」


「おう。まかせろ。伊藤っ」「行くぞ。チビウサ~ッ!!!」


しゅたたたた


「きゃああああ。誰か助けてぇえええええ」


「僕が助けに来たぅ~! みんなを守るぅ~!」


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


先輩は柔道技で思い切りモンスターを投げるぅ~!


僕は走り回って、女の子たちを必死で守って、たまにキックを噛まして、ザリガニマンをぶっ飛ばすぅ~!


「がああああああっ。寄るなぁあぅ~! みんなを守るぅーーー!!!!」


学園中を廻って気づくとボロボロだったぅ・・・全身に傷を負ったぅ~!


でも平気ぅ~! 全然平気!!!!


保健室でポーションで回復ぅ~!


動画配信で指示してくれた人にお礼の動画を配信したぅ~! 同接数 5


「・・・なんとかザリガニマンは撃退できたぅ~! 指示コメくれた人、ありがとうぅ~! あなたのお蔭で大勢の学園の人が助かったぅ~! ほんとにあなたのおかげぅ~! ありがとうぅ~!」



コメが届いたぅ~!


> 気にすんな。坊主。たまたま映像観てた。俺はなろうの読者だ。

俺の指示が役立ってよかった。がんばったな。お前も学園のみんなもよくやったよ。

期待評価★★★★★

> つまんねえ動画。死ねよ。

> 俺らの時間返せ

> ブサイク。死ね。つまんねんだよ。俺はカクヨムの読者だ


保健室でルルナがちょっと泣いてたぅ~!


「よかったぁああああ。隆起ぃ。隆起が無事で、ほんとによかったぁああああ」


「大丈夫ぅ~! ルルナを守ったぅ~!」


僕はルルナを抱きしめて落ち着かせたぅ~! ルルナを守れてよかったぅ~!



そこから夕方に生徒会長の天草英子先輩に呼ばれて褒められたぅ~!


「ありがとう。あなたのお蔭よ。伊藤隆起くん」


翌日には噂になって、


学園中に天草生徒会長が広めてくれて、僕は学園だけのヒーローになっていたぅ~!


コメントくれた人のお蔭で僕はヒーローぅ~!


ちいちゃな、ちいちゃな学園だけのヒーローぅ~!


学園で僕を見かけると、誰もが近寄ってきて、声を掛けてくるぅ~! 女子も男子も関係なく、みんなが僕をちやほやぅ~!


「・・・伊藤。お前、すげえヤツだな」


「伊藤くんカッコイイ」

「伊藤くんって賢いと思うわ」

「伊藤くんってあるね」

「伊藤くんってちっちゃいけど勇敢ね」

「伊藤くん。守ってくれてありがとうね」


「・・・好き」

「・・・好き」

「・・・好き」


教室から一歩出ると、学園の女の子たちみんなが僕の方にやってくるぅ~!


それから、校内ですごい勢いでいい噂がされて、どんどん僕は人気者ぅ~!


チヤホヤ。チヤホヤ。


クラス内でも、僕の扱いはガラリと変わったぅ~!


クラスメイトのイケメングループの倉津たちがわいわい言って来るぅ~!


わいわいぅ~! わいわいぅ~!


「いやあ。おめえさ。校内放送使って学園中動かしてみんなで総力で戦うなんて頭良すぎつーーーっ。イケてる~ッ。イケてるッ」


「いや~ぁ。かっこいいわぁ。お前っ。ボロボロになってみんな救いに行くなんて、ほんとのヒーローでしょっ。ヒーローでしょっ。かっこいー」


「いや、狭いっ。狭いって。なんか敵倒すだけのヒーローに伊藤はならない気がするっ。もっと巨大なスケールの、敵だけを倒すだけじゃない。なんていうの? どでかい男になってそうな気がするよッ」


わいわいぅ~! わいわいぅ~!


「お前はすごいっしょ。伊藤っ! 普通の勇者ヤローならヒーロー気取りで、自分ひとりで全部敵を倒そうとして被害甚大にして勘違いした女だけチヤホヤしてカッコつけるっしょ、ただ、お前はみんなを動かしたっしょっ。ほんとに頭いいしょッ!」


わいわいぅ~! わいわいぅ~!


「そうだなー。お前ならもしかして、俺らの住んでる府中を劇的に変えてー、地域不況とかぶっとばししーっ。とか軽くしちゃうかもなー」


「うそっ!? 高校生なのにっ、地域経済救っちゃうっ? カッコイーーー!! それで人とか力でぶっ飛ばしちゃうカッコイイ魔王になっちゃう?」


わいわいぅ~! わいわいぅ~!


あっ、僕の少ない視聴者からコメントが届いたぅ~!


ブックマークがポイントになるなろうの読者より暖かい応援コメントぅ~!


コメントをちょっと見たぅ~!


> ワンはなろうの読者バイ。ヒーローとはただ、戦うだけの気持ち悪い妹好きのロリコンのおっさんはカッコ悪いバイ! お前はそんな人間を腐らすだけのカクヨムヒーローにならんと思うバイ! まだまだ弱いブサイクのお前に最大の期待バイ!

期待評価★★★★★ 期待評価★★★★★ 期待評価★★★★★


わーいぅ~! 褒められたぅ~! これから評価もしてくれたぅ~! すごいぅ~!


そして、クラスでもわいわいぅ~!


「そして魔王になってモテモテになっちゃったりしてっ。学園だけじゃなくさっ。モテモテェ。モテモテぇっ。すごい本当の現実の悪いヤツ倒す魔王になって、魔法地味系ブサイクモブ顔なんて関係なくさぁっ。なっちゃえるよっ。伊藤っ」


「学園だけじゃなく、地域の不興も変えて、地域を守れて、現実の悪いヤツをほんとに痛めつけちゃう本当の魔王か・・・。なったらすごいな。隆起。お前ならできると僕は思うよ・・・」


わいわいぅ~! わいわいぅ~!


クラスの女子たちも騒いだぅ~! モテモテぅ~!


「そうねっ。なんか、伊藤くんってやってくれそう。企業家になって地域を爆発的に活性とか!」


「できちゃうかも! 高校生でほんとに世界を救う企業家ヒーローっ。ブタワサビくん」


「それで、私たちの家族まで幸せにしてくれたりして・・・。優しい企業家の伊藤くんの顔、私好き。かわいい」


「魔王になってぇ~!」


「私たち、そんな伊藤くんにもっと夢中になっちゃうかも」「私たち、府中に住んでるしね」「伊藤くんにもっと夢中になりたいっ」「私は今でも夢中だけど」「えー」


僕はクラス中にモテまくっていたぅ~!


ルルナはちょっとそんなみんなにプンスカしてたぅ~!


「もうっ。隆起に近づかないでっ。みんなあっち行ってよっ。隆起は私と二人のシャドウデスゲイズ♪♪の仲間なんだからねっ」


けど、いっぱい女の子が寄ってくるぅ~!


うわっ。いきなりモテるようになっちゃったぅ~!


2Fの視聴覚室での授業の前にも女の先輩が体を密着させるように迫って来たぅ~!


エッチな先輩ぅ~!


「チビうさくん。お尻さわらせて」「好きだから。チビうさくん。ねえ、胸触る?」


ちびウサ。チビウサって、僕は人間ぅ~!


よかった。よかったぅ~!


ただ、このとき僕は知らなかったぅ~!


学園の誰かが僕の女の子を守ってる動画をスマホで勝手に配信して、乙姫セリカが、僕の動画をスマホで見つけていたぅ~!


「きゃあ~っ。カワイイチビデブウサギちゃん! この動画のコ~♪♪♪ このウサギちゃんと、劇的な出会いで恋愛がしたいです! 社長チビウサちゃんのプライベートスケジュール探偵雇って調べてください! 私、ウサギちゃんと出会いたい~♥ダンジョンとかでドラマティックに助けられて恋に落ちたりして~♪ そして、イチャイチャ♥♥ 私、ペロペロ食べちゃいたいです~♪」



次の日、HR前で僕の活躍動画が流れたことをクラスのみんなにまたチヤホヤぅ~!


僕のことが学園以外にちょっとだけ広がったぅ~!


ただ、ルルナがプンスカ怒ったぅ~!


「もうっ! ひどいマナー違反をするヤツがいるわっ。許せないっ。勝手に許可もなく隆起の動画を流すなんて」


「でも、そんなにみられてないぅ~! 大丈夫ぅ~!」


あれ? 三石さんが怖い顔でこっち観てるぅ~! 剃刀振ってるぅ~!


くるくるぅ~! くるくるぅ~!


まあいいぅ~!


「けど、妙な女の人が隆起に寄って来ないか心配よっ。隆起かっこよかったから」


「ルルナは心配症ぅ~! でも、ありがとぅ~!」


僕はうれしかったぅ~!


ルルナにカッコイイって言われたぅ~! これで僕はカッコイイ男ぅ~!


ルルナはVtuberぅ~! 僕らのシャドウデスゲイズ♪♪の目的のために戦ってるぅ~!


「最近どうぅ~? Vtuberとしての調子はぅ~!」


「今回はハエ叩きに毒液つけて戦ったの。けっこう怖かったわ」


「視聴率は稼げた?」


「それなりね。もっと面白い動画撮れればいいんだけど。私たちの反政府組織、イジメ撲滅悪の組織シャドウデスゲイズ♪♪のためにがんばりたいわッ」


「そうだねぅ~! 僕も協力したいぅ~!」


「それじゃあ、週末撮影を手伝ってほしいわっ」


僕はルルナの撮影を手伝うことにしたぅ~!




僕は週末撮影のために筋トレしたぅ~! いつかのために筋トレちくちくやろぅ~!


それを動画配信ぅ~! 同接者1


懸垂ッ! 懸垂ッ! 懸垂ッ! 伊藤ッ!


あああああああああああああ


・・・懸垂はメチャクチャ冒険には役に立つぅ・・・うおおおおおッ


あっ、なろうの読者さんからまたコメントだ。


>私、なろうの読者です。ろくに地道な努力もしないでスキルだけで最強になってるカクヨムのヒーローが気持ち悪いです。ブサイクでも、地味に誰でも出来る簡単な努力をコツコツ積み上げる伊藤くんはすごいと思います。筋トレを配信して、他の弱い人たちでも本当に強くなれるように動画配信してるし。本当の視聴者の明日のことを考えられるなろうな、伊藤くんが好きです。カクヨムのヒーローはみんな最悪のクズです。自分たちだけ気持ちよくなってる。気持ちわるい。いつか、伊藤くんが勝ったらいいのに。人をファンタジーの中で気持ちよくさせるだけで、現実のちょっとだけの努力を失わせて地獄に突き落とすだけのカクヨムヒーローより強くなって。


期待評価★★★


そのとき力んで本が出たぅ~!


僕は図書館栄養士だから、いつでも空気読まずに本が出るぅ~!


ボン!


https://kakuyomu.jp/works/16817330658869093189


僕はポケットに本を隠したぅ~!



日曜の午後に初めての中継撮影開始ぅ~!


カメラを担いでぅ、僕はルルナに従ってダンジョンへぅ~!


僕らの住む府中にある上岡ダンジョンぅ~!


なんかクラスのみんなにダンジョン行くって言ったらやたらと応援されたぅ~!


「がんばれっ。伝説作って来いよっ」「お前ならできるっ」「隆起くん。あなたの活躍待ってる♥」「すごい活躍してね~」「きゃーっ」


・・・ルルナの撮影ぅ~! 僕は活躍しないと思うぅ~! まいったなぁ。


1Fフロアはものすごい広い平原と森のある地帯でぅ、その中にぅ、スライムぅ、コボルトぅ、ゴブリンぅ、ウィードオロンぅ、ザリガニマンとか広い平野に散らばってるぅ~!


1階フロアは初心者が1万人入っても余裕があるほど広大ぅ~! 府中市はそれを農地計画に組み込もうとして失敗ぅ~!


すごい借金があるんだってぅ~!


ルルナがため息交じりに言ったぅ~!


「いつか府中を復興させたいわね~! でも、それには力がいるし~! ちっぽけな悪役令嬢の私じゃね~♪♪♪ 私、コボルトくらいしか倒せないの」


「ルルナは絶対僕が守るからぅ~!」


「ありがとう。頼りにしてるッ。じゃあ、撮影をはじめましょ?」


「わかったよぅ~!」


僕がカメラを向けてスイッチをオンにするぅ~!


284と表示されたぅ~!


同時接続数は284人ぅ~! ルルナのファンの人ってすごいいるんだねぅ~!


すごいぅ~!


同続数っていうのはぅ、ライブタイムでルルナの動画を閲覧している人の数ぅ~!


いきなり動画始めたのにぅ、280人も観てる人がいるぅ!!!!


僕が尊敬の目をルルナに向けたぅ~!


次々とコメントが表示されるぅ~!


> こんソフィ。ソフィーナちゃん。物干し竿持って来た?

> 物干し竿でコボルトを痛めつけるの。今日は?

> 半殺しにできるの?

> 性悪小学生直接っぷ、したいwwww

> こんソフィ

> こんソフィ。やって来ましたー

> こんソフィ。まっとったでえ。われえwww悪役令嬢w

> シャワー回。シャワー回。

> エッチなのが好き。シャワー回。ヤンデレ

> 雑談好き。配信回。配信回。お願い。ヤンデレ

> こんソフィ。こんちよろしゅう

> 物干しざおーーーーーーー


「こんばんわ。私の下僕さん(ファンネーム)たち。これからLIVEをはじめるわ。観てくれないと悪役令嬢がお仕置きしちゃうわよ~♪」



そのとき、僕は筋肉を使ってダンジョンで僕の住む府中市の財政をその日一瞬だけで一気に改善させるなんて思っていなかったぅ~!


それは長いこと筋トレ動画を流しているときに視聴者の人に言われた発言から得た着想だったぅ~!


ただ、トレーニング器具に関しては常々思っていたことがあっただけぅ~!


そして、ダンジョンの中にはなぜか僕との出会いを求めたアイドルの乙姫セリカがいたぅ~!

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