あなたが僕を泣かすなら

乙姫セリカは学園の女子生徒を20人も人質に取って、僕を捕まえようとしたぅ~!


20人の冒険者が20人の女子高生の人質を取ってる状態ぅ~! そこで、下手な攻守をすれば、20人の女の子になにされるかわからないぅ~!


乙姫セリカが笑ってるぅ~!


「うふふ~♥ さあ! 好き♥伊藤くん~♥♪ 捕まえられて~♪♪♪くださいっ! 私のものになるんです!!! 好き♥伊藤くん」


ヤツラは剣を構えて、そこから、剣先を女の子たちに向けてるぅ~!


「ちぃい。つまんねえ仕事だっ」「なぜ、俺らロットンアンゴルモアが人質なぞ」「だが、仕事は仕事だ。やるしかねえよなぁあっ」


なんかみんな嫌そうな顔してるけど、仕事と割り切ってやろうって感じの気配を感じるぅ~!


乙姫セリカってどうやってSランク冒険者を雇ってるぅ~?


謎だぅ~!


今、僕は下手に20人もの人間を人質に取られている状態だぅ~!


戦うことはできない。それに20人のSランク冒険者なんて無謀過ぎるぅ~!


「・・・ちッ。つまらん依頼だが、臨時収入と乙姫の知名度は欲しい。俺たちの組織、ロットン・アンゴルモアの目的のためだな。コゾウ。死ぬか?」


一人だけ代表格の赤い短髪の男が、ゆらりと睨んで来て怖いぅ~!


その男はいきなり不機嫌そうに剣を取り出すと、無造作に剣を一線して、僕を風圧だけで殺そうとしたぅ~!


うわっ。死ぬぅ~!っ。


「・・・甘い・・・隆起は殺させないッ・・・」


ガキン


いつの間にか、玉石さんが入って来ていてぅ~! 僕をかばってくれたぅ~!


玉石さんはラムネシガレットをかじっているぅ~!


今、いきなり抱き留められてぅ~!、かばわれて玉石さんの小さい胸が当たったぅ~!


ふにゃり


「玉石さんぅ~!」


「・・・私は・・・隆起のボディーガード・・・隆起をいつでも助ける・・・」


ガキン!ガキン!ガキン!


赤い短髪の男の攻撃を皮切りに次々に攻撃が僕を襲うが、そのたびに玉石さんが、双剣を振ってぅ~! 僕を助けてくれるぅ~!


「おもしれえじゃん。女子高生最強か? 僕がやろうか?」

「いや、俺がやろう。玉石が強いらしいのは聞いたことがあるんでな。ちょっと遊んでみてえな」

「まあ、Bクラス最強がどれほどやるのか、俺もちょっと揉んでやりたいが?」

「まあいいっ。すべてはロットン・アンゴルモアのためにッッ」


「・・・くっ・・・」


20人のSランク冒険者相手に玉石さんは一人で戦ってくれたぅ~!


その隙に僕は人質にされていた女の子たちを解放するぅ~! 白髪の男がそれを見て、ちょっと笑いながら、乙姫セリカを守るためにセリカの元に行くぅ~!


玉石さんががんばってるぅ~!


ガキン!ガキン!ガキン!


「おおおおおっ。獏良天翔っ」「ぬうううう黄土龍豪っ」「・・・隆起は殺させないッ・・・」


ガキン!ガキン!ガキン!


玉石さんががんばってくれたおかげで人質が解放する隙ができる。僕が次々に女の子たちを解放して校舎の方に逃がして行くとぅ~! Sランク冒険者の一人が殺意をたぎらせて、僕をやろうと剣を振ったぅ~!


「おらああああっ。おめえは余計なことすんじゃねえよっ。ガキがっ」


ガキン!


だが、玉石さんがまた僕をかばってくれたぅ~!


「・・・隆起は絶対にやらせない・・・私が守る・・・」


ゆらりと殺意がその場を包んで、戦場の気配がしたぅ~!


ルルナが小声で僕に言ってきたぅ~!


(・・・隆起。たぶん、無理があるっ。戦うのはやめるべきっ。女の子たちを全部解放してから逃げよう・・・)


(・・・逃げられるぅ~?・・・)


(・・・難しいかも・・・。ただ、乙姫セリカの交渉するの・・・交渉で退かせるのよ・・・。このままじゃ玉石さんが危険・・・)


「・・・くぅ~!・・・」


確かに20人のSランク冒険者とやってる玉石さんはすごくギリギリの感じだぅ~!



言われて、僕は乙姫セリカに言ったぅ~!


「・・・僕らを逃がして欲しいぅ~! ボディーガードの気を静めて欲しいぅ~!」


乙姫セリカが言ったぅ~!


「うふふ~♥ 交渉をする価値があるでしょうか~♪♥? 好きッ♥伊藤くん 私は人質を取っているんですよ~♪♥♥? 好き♥伊藤くん」


「話し合いの余地は誰にだってどんなときだって悪い結果にはならないはず」


「うふふ~♥ わかりました~♪♥ それじゃあ、好き♥伊藤くん 交渉をしましょう~♥」


乙姫セリカが手をすっとあげると、白髪のヤツとSランクのヤツラの戦機が収まったぅ~!


(・・・あの人、鬼龍院隼人よ。・・・隆起、絶対に怒らせないで・・・)


(・・・鬼龍院隼人ぅ~!・・・?)


(・・・イギリスでマンチェスターダンジョンで活躍してるSランク冒険者・・・白髪の龍って言われてる人・・・なんで乙姫に従ってるの?・・・)


ルルナがまた小声で言ったぅ~!


どうも20人を取りまとめているSランク冒険者は相当強いらしいぅ~!


僕は気をつけようと思ったぅ~!



グラウンドで僕乙姫セリカと今、交渉してるぅ~!


「うふふ~♥ 愛してるんです~♪ 好き♥伊藤くん~♪♥ あなたを手に入れるため~♥には私はなんだってします♪ そのために、好き♥伊藤くん 今、学園の生徒たちを人質♪♪♪に捕りました~♪ さあ、私のもとに帰って~♪来てください~♥♪♪♪ 好き♥伊藤くん」


「それはできないぅ~! 学園の生徒さんたちを人質に捕るのは最低だと思うぅ~! アイドルとしてそれはやっちゃならないことじゃないのかぅ~!?」


「うふふ~♥ 私は手段を選びません~♪♥ あなたの愛を得ること~♪♪ 好き♥ 伊藤くんが私にとっては重要なことなんです♪ 伊藤くん♪ 好き♥ 手段を選ばない女の覚悟味わってみてください~♪♥ 好き♥伊藤くん」


だから、グラウンドで乙姫セリカと今、交渉してるぅ~!


「あなたの元に帰ると怖いことされるから嫌だぅ~!」


「うふふ~♥ 痛いことはしません~♥♪ 好き♥伊藤くん ただ、本当の愛をあなたに私が教えてあげるだけで~♪♪♪♥ 好き♥伊藤くん」


「絶対イヤだぅ!!! あなた酷いことばかり僕にするぅ~!」


「うふふ~♥ それは私があなた!好き♥伊藤くんを愛してるからです~♪♪♪♥ 好き♥ 本当の自由~♪と幸福な日々を私があなた!好き♥伊藤くんに教えてあげたいんです~♥♪」


ルルナが入って来て小声で僕に言ったぅ~!


(・・・このままじゃ平行線よ。隆起。人質を解放するための条件の交渉をしましょう・・・)


(・・・わかったぅ~!・・・)


僕は乙姫セリカと慎重に交渉したぅ~!



「あなたの元には戻れませんが、なにか僕を解放する以外で条件を提示してくださいぅ~! とりあえず、女の子の命を人質に取るのはアイドルとして外聞が悪いはずだぅ~」


乙姫セリカは笑って拒否したぅ~!


「うふふ~♥ 何度も言いますね~♪♥ 好き♥伊藤くん 今の私にとってアイドル~♪♪としての外聞は気にならないです。あなたを手に入れることができるならばなんでもします~♪♥」


うっ、難しい交渉だぅ~!


僕はちょっと考えながらさらに突っ込んで交渉したぅ~!


「このままだとあなたは僕を自由にできるかも知れないけどぅ~!、僕の心は手に入らないぅ~! あなたが僕を欲しいのなら、女の子たちを解放するぅ~」


乙姫セリカが笑ったぅ~!


「うふふ~♥ あなたを捕えればどんな風にだってあなたを変えることができます♪♪♪ 好き♥伊藤くん あなたを壊して、私しか考えられないように~♪♪することも好き♥ できますよ~♥♪」


「困るぅ~!!! 僕は絶対拒否ぅ~!!! 徹底抗戦ぅ~!!!」


「うふふ~♥ おや? 交渉は決裂ですか~♥? 好き♥伊藤くん それじゃあ、女の子たちのために~♥ 投降してもらえますか~♥?」


乙姫セリカはそういうと、ちらりと鬼龍院隼人の方をみたぅ~!


「・・・殺せと言われれば、一瞬で殺せるが、もう少し話し合ってみてはどうだ? あんたはそのコゾウを心からものにしたいのだろう・・・俺としては、Sランク冒険者として女を人質に取るのは気が進まん。もう少し、話してみるといい」


以外にも鬼龍院隼人がそんなことを言ったぅ~!


「うふふ~♥ まあそうですね~♥ 好き♥伊藤くん そういうのもゲーム~♪♪♪のひとつと思えば楽しそうです~♥ 伊藤くんが私を楽しませて愛~♪を深めてくれるなら~♥ もう少し交渉してもいいかも知れませんね~♥ 好き♥伊藤くん」



以外にもボディーガードの鬼龍院隼人に助けられて、僕はまだ、乙姫セリカと交渉しているぅ~!


(・・・うぅ~! なんとか女の子たちだけを解放したいぅ~!・・・」


僕はとんでもないことになったと、自分の中で完全に困ってしまっていた。そこに助け船を出したのは、他でもない。乙姫セリカだったぅ~!



「うふふ~♥ ねえ~♥ 伊藤くん~♥ 好き♥ 私は女の子たちを解放~♪してもここは退いてもいいと思っているんです~♥。ただ、条件があります~♥」


「・・・なんだぅ~!・・・」


「うふふ~♥ 伊藤くんが~♥テレビで私との婚約発表~♪♪をすることです~♥~!


えええええええええぅ~!


「ちょっと!!! どういうことっ。冗談じゃないわよっ。なんでそんな話になるのっ。意味がわからないんだからね」


「うふふ~♥人質を解放~♪♪したいんですよね~♥? 伊藤くん~♥ 好き♥ 条件を飲んでください~♥」


「うぅ・・・それはぅ~!・・・」


「私は20人の人質~♪がいるんですよ~♥? 好き♥伊藤くん」


「わかったぅ・・・・」


ルルナが叫んだぅ~!


「ダメっ。絶対ダメだったらっ。婚約なんて私が許さないんだからねっ。絶対ダメなんだからね。隆起ぃーーーーー。絶対ダメぇええええええ」



そこで、僕はテレビカメラの前で、乙姫セリカと婚約を発表することになったぅ~!


「僕ぅ~!・・・乙姫セリカさんと婚約しますぅ~・・・」


カメラのフラッシュが炊かれて、その日、僕は思い切り、テレビの芸能記事で有名になってしまったぅ~!


逃亡者伊藤。30億の借金相手乙姫セリカと婚約する。僕はまたバズったぅ~!


僕はそこでさらに有名人になったぅ~!

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