ロゾォグゥギャゴースト討伐
僕は今、困った事態になっている~!
日本中から今の僕は逃亡劇を熱狂されてブームになっている~!
日本の多くの少女たちが目をうるうるさせながら、僕の逃亡を見守っている~!
「逃げて」
「どこまでも逃げて」
「かっこいい伊藤きゅん♥」
ただ、立てこもっている西川高校の校長にロゾォグゥギャゴーストを倒して欲しい言われたんだ~!
僕が高校に逃げ込んだのは昨日。西川高校の空部室にかくまわれる話が進んでいるところだった~!
ただ、かくまうための条件を校長が言ってきたんだ~!
とてもとても、真剣な顔だ。それには理由があった~!
「個人的には私はあなたを助けたいと思っているッ。新宿を救ってくれた人だしッ。ただ、あなたかくまって助けようとしている私の高校の立場を考えて欲しいんですよッ。伊藤隆起さんッ」
「うぅ。気持ちはわかりますが・・・僕らも助けて欲しくて~!」
「いや、そこをなんとかッ。ほらッ。私の高校では逃亡中のあなたを助けているでしょうッ? このままだと社会正義的に問題があるんですッ。逃亡中の人を助けるのは。それに今、うちは困っていてッ」
「えっ、それって僕に・・・。どんなことを~?」
「西川市内のB級ダンジョンに巣食うロゾォグゥギャゴーストが夜な夜な市街を徘徊し、たまにうちの高校に現れて襲われそうになっているんですッ。陰陽師でなんとか犠牲なく守っていますが、・・・倒せない!!! それを倒して欲しいんですッ」
「・・・それを倒せば僕たちを西川高校でかくまってくれますかッ~?」
「ええッ。約束しましょうッ」
はあ。・・・やるしかないよね~?
思わず本が出てしまった~!
https://kakuyomu.jp/works/16817330657217443806
慌てて僕は本をポケットに隠す~!
つまりは話を要約するとこうだ~!
埼玉県内にはやっかいなモンスターがいるらしい~!
そいつはゴーストだけど、特殊個体でダンジョンから自由に出入りできるらしい。で、人を魂を喰ったり、夜中に埼玉市内に現れて多量の被害を出しているのに、県では討伐ができずに西川高校に出没するようになったと~!
それを倒すためにルルナと高校に逃げ込んだ僕の役目。つまり、僕が倒さなきゃならないって話~!
ルルナはひどく落ち込んでいる~!
「・・・隆起にムリをさせたくないのに、なんで隆起をみんな使って好き放題にするのっ。隆起はほんとはそんなに強くないのに・・・」
「ルルナ・・・~!」
「みんなひどいよ。確かに私たちは今、この高校に逃げ込んでるけど。それだって、ほんとは悪くなくて、隆起は日本のために戦っただけなのに・・・誰もわかってくれないで、借金を30億も背負わせるなんて・・・」
「・・・ルルナだけはわかってくれるから・・・」
「私っ、絶対隆起を助けるからねっ。今は何もできないけど、私、Vtubetだし、その力使って、絶対に隆起の30億の借金なんて返して隆起を自由にさせてあげるからねっ。隆起は私の大切な人だもんっ」
「ありがとう。ルルナ。僕のために。・・・。ただ、今はなんとか僕がモンスターを倒して、この学校で時間を稼げるようにするから~!」
「・・・ごめんね。隆起。私、力がなくて。私弱いし、動画の配信ぐらいしか取り柄がなくて、隆起に守られてばっかり・・・」
「大丈夫。ルルナは僕が守るから。今回もやるだけやってみる~!」
あー頑張らなくちゃ~! 筋トレちくちくやろ~!
バーベルッ! バーベルッ! バーベルッ! もずけッ
・・・腕を鍛えると人生も鍛えられると思うんだ・・・うおおおおお。
学園でスマホで母さんに連絡を取って腕ををやると言ったらすごく心配された~!
母さんには迷惑かけてる。いつか・・・いつか、母さんを幸せにしたい・・・。
「ねえ、隆起。・・・なんとか止めることってできない?」
「ごめんね~! 母さん。僕のせいでもあるし、今は逃げ続けるためにやらなきゃならないから~!」
母さんはすごく切なそうなため息をついた。僕は母さんが好きだ~!
「隆起。気をつけるのよ。絶対に、怪我しないで」
「分かってるよ。僕は絶対に大丈夫だから。母さんが好きだから~!」
「私も大好きよ。隆起。あなたと逃げたいわ。私も」
ああ。母さんを抱きしめたい。大人だからできないけれど~!
気合を入れて、準備はしなきゃッ。母さんの元に還るためにも~!
図書館検索で、ロゾォグゥギャゴーストの複体の情報を収集~!
情報元は中国の撃霊抗魔局(ダンジョン特防省)から~!
今度の敵は物理攻撃が効かない。しかも、体格は8メートルと大きく~!
下手に触ると魂を貪り食われるらしい。ただ、ゴーストは目が見えないで、悲鳴の声を求めて動くそうだ~! 動きはにぶい~!
だとしたら、チャンスが僕にはある~!
いつの間にか玉石さんが戻って来ていた~!
「・・・ロゾォグゥギャゴーストとやるの・・・。面白い・・・。私が手伝ってあげる・・・霊体とはやったことがないし・・・それに私にはそれが必要なこと・・・」
これは心強い~!
ん? でも、私には必要なことってどういうこと~!
「・・・いずれ・・・話す。・・・今は・・・戦いに集中すること・・・。余計な雑念は・・・死を招く・・・それが・・・戦場・・・」
まあ、そうだよね? 今は戦いに集中~!
そこで、僕は西川市内の準備をして向かった~!
さて、深夜巡回だ。ロゾォグゥギャゴーストが現れるまでずっと夜中で待とう~!
毎日夜中に学校巡回。ずっと昼間に寝て夜深夜遅くなる時間に学校を守る~!
4日後、巡回していた裏門の方にゴーストが現れた~!
でかい! 学校の2fと同じくらいの巨大な溶けかけの死体みたいなゴーストがいる!!!
ヤツで今、校舎の窓に闇の巨大な手をずるずる伸ばして、教室に獲物がいないか物色してる~!
そこで、僕はテープレコーダーを玉石さんが手に持っておびき出す~!
「・・・こっちに来なさい・・・」
校舎からグラウンドの方にヤツがずずずずずと移ってきた~!
玉石さんがレコーダーをグラウンドの中央に投げた~! ヤツはそこに集中~!
それでも怖い敵だった~!
巨大な手をずもおおおおとこちらに動かしてズルズル襲ってくる~! そして、たまに大口を開けて、意味もなく闇のブレスを放つ~!
「グロォゾォギャおぉおお・・・ゴボオオオオオオっ」
玉石さんがそういうとき、ゴーストをうまく釣りこんでくれて、僕はチャンスをうかがう~!
そのうちゴーストが釣られてテープレコーダーへと向かった~!
そこになぜか乙姫セリカのファンの人が、なぜか、裏門から入って来て、ロゾォグゥギャゴーストを観て、泣きながら絶叫しながら逃げて行った~!
「うおおおおおおおおおおっ。伊藤。お前、乙姫ちゃんから逃げやがってえええええ。ただ俺は信じてるぞおおお、乙姫ちゃんとお前はいつか結婚できるぞおおおおおおおお。うおおおおおおおおお」
なんだろ? あの人~!
ただ、思った通りだ~!
テープレコーダーに吹き込まれた悲鳴に反応したゴーストはレコーダーに集まる~!
ならば、レコーダーにゴーストが寄っているところを、そろそろ行って真正面から倒す~!
なるべく慎重に音を立てないように巨大なゴーストに迫る~!
「ぎゃああああぁあああああ」
悲鳴に反応してロゾォグゥギャゴーストがレコーダーに集中してずろずろしている。注意深く真正面に僕が行って狙いを定めていても、
強烈な絶叫の声で気づかない~!
目は見えないと言っても正面に来て醜悪な溶け欠けの巨大な死体のような狂暴な顔を見るとひやりと汗がにじむ~!
一瞬、ヤツが口を開いてぐりんと振り返り、無造作に僕の方に巨大な溶け欠けの黒い死体の手を伸ばしたのでヒヤリ~!
ヤツが気づけば、狂暴な闇の手による攻撃をしてくるはずだ~!
勝負は一瞬でつけなきゃ~!
声を一瞬だけ出すんだ。その声に反応してヤツが顔を下に向けたときがチャンスだ~!
僕は声を出した~!
「うぉおおおお。僕に掛かってこい~!」
僕には秘密兵器があった~!
太陽魔石だ。学校と交渉して太陽魔石を僕は手にしていた~! 太陽魔石は図書館書籍で、ゴースト系と特攻だと調べがついていた~! これならば、ロゾォグゥギャゴーストにも効くはずだ~!
情報は中国。ここ~! 僕は図書館検索でこの情報を見つけた~!
https://kakuyomu.jp/works/16817330657217443806
来た!
ヤツが顔をビクリとさせて下に向けて顔をぐるるんと下げた~!
目の前にヤツの横顔が来るッ。解け掛けの腐った死体の顔には弱点があるはずだ。その顔を狙って思い切り太陽魔石を投げ込む~!
ピガガッガガーーーーッ、ズブリ!!!
ロゾォグゥギャゴースト特攻発動~!
見事に太陽魔石が顔に穴を開けて、僕はロゾォグゥギャゴーストを倒した~!
玉石さんが笑った~!
「・・・隆起は筋がいい・・・。いいスニーキング・・・。これは将来私のパートナーとして期待できるかも・・・」
本気?
ルルナが撮影で中継してる~!
ルルナのファンが中継を見ていて言った~!
> すご! 伊藤のヤツ、また巨大な敵を倒した。
> これで我々の姫さまは安泰。
> 伊藤隆起やったりーー♪
> いや、俺らも3日間がんばったw
> 俺は会社で見てた
> 伊藤がんばった
> おつかれー
> 今日はビールで乾杯じゃのうw
ルルナは僕がロゾォグゥギャゴーストを倒すと、ちょっと泣いていた~!
撮影を止めたときに言われた~!
「・・・隆起ぃ・・・。ありがとうぉ。私なんにも役に立てなくて・・・」
「いいんだって。僕ら二人のためだから。当然だよね~?」
「りゅうきぃ・・・大好きぃ」
泣いたルルナの顔、かわいいな・・・すごく、すごく・・・かわいい
こうして、僕はまたロゾォグゥギャゴーストを倒すことによって、逃亡中に関わらず全国から認められ、また、全世界でバズることになったのだった~!
ルルナからはロゾォグゥギャゴーストを倒したお礼に手作りおべんとをもらった~!
お昼休みにおべんとを持って来て、二人きりで西川高校のグラウンド脇のベンチで昼食~!
「一生懸命作ったんだからねッ。覚悟して食べてよね♪」
キャラ弁で、海苔で勇者である僕が剣を持っているサクラデンブと、たこさんウィンナーの可愛いおべんと~!
のり弁のちくわがすごく美味しいよ。もぐもぐ食べちゃう~!
「うわあ。美味しいよ。ルルナ。はんぺんに味がついてる~!」
「でしょ? 私の大切なもの。おべんとを男の子に作ったのは隆起だけなんだからね。覚悟しなさいよねッ」
えっ? 覚悟ってなに?
でも、ちょっと照れた風に頬を染めて笑うルルナの笑顔がかわいかった~!
かわいいな・・・ルルナ、かわいい
僕は幸せだった。ただ、僕は知らなかった~!
乙姫セリカがそのとき、僕のことで大きな胸を振わせていた~!
「・・・ああ。伊藤くん・・・。逃げ続けるあなたでもすきです~ッ♪ 私には次の手がありますよっ。もうあなたは逃げられません。必ず捕まえてあげますよ~~~♥ッ」(ぷるん♪ ぷるるん♪)
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