5融合シンプルプロローグ

僕は今戦闘を遠くから見つめている状態だ~!


遠目で見てるけど、巨大なカマキリのガルキマサラは顔はちっちゃいけど、腕が大木くらいあって、そこに生えてる刃物のような鎌から切り裂く突風を出してて恐ろしい~!


4時間くらいしてもダンジョンから出られない~!


ただ、まだ戦ってる人たちはいる~!


誰も死んでないみたいだし、ちょっとガルキマサラもボロボロになって来た~!


さすがに50人以上が力をあわせて戦うと最下層の敵だとしても倒せるのかも~!


ただ、そのとき、こっちの方にガルキマサラが突っ込んで来た~!


ルルナが逃げ遅れて、僕も逃げ遅れた!!!


やばい!!!!


「きゃああああああ」





その後の記憶はあいまいだった~!


確かルルナが襲われて、僕は何度も何度もルルナを逃がすためにヤツの周りを飛び回ってた~!


いつの間にか、誰かがルルナのカメラを奪っていて、配信が流れて、ルルナ(ソフィーナ)のファンの人たちが僕を応援してた~!


> うおおおおおおお。隆起っ。逃げろおおおおおお。


> がんばれぇえええ。死ぬなぁああああああ。うおおおおおおおおお。


> ソフィーナちゃんを守れ!! 守ってくれ! 頼むぅうう。伊藤ぉおおお。



「ほ、ほら。相手は僕だろッ。こっちに掛かって来いっ。ルルナに寄るなっ」


「隆起っ。隆起っ。ごめんなさいっ。私弱くてッ」


「大丈夫だからっ。ルルナっ。逃げることに集中してっ。ほらっ。こっち来い。化け物っ。僕が相手だっ」


ヤツの繰り出すかまいたちが体をかすめて顔面が引き攣る~!


死の恐怖を感じながら、無我夢中で落ちた物干し竿を拾ってヤツに襲い掛かったんだ~!



気づくと血塗れでズタボロだった~! ルルナが僕を抱きしめて泣いた~!


「ありがとぉ。りゅうきぃ・・・。あなたのお蔭だわ・・・。大好きぃい・・・。あなたのこと・・・大好きなのぉ・・・」


「・・・大丈夫・・・。ルルナ。・・・大丈夫だから・・・」


「うわああああああん。大好き・・・大好き・・・ りゅうき・・・」


「・・・僕は・・・どんなときだって・・・君を守るから・・・大切な友達だから」


「私にとっては・・・友達以上よ・・・りゅうきぃいい・・・」





また、その後しばらくして巨乳アイドルの乙姫セリカに会えるようになったんだ~!


アイドル乙姫セリカは熱っぽい目で僕を見ている。まるで恋するような目だ~!


「私どうしても伊藤くんにライブに出て欲しいんです! 世界のために。がんばった人が報われる世界にしたいんです! 私ッ」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


・・・む、胸を振わせて迫られても・・・



LIVE出演~!


いよいよ、乙姫セリカの激励で全国報道に僕は出る~!


リハーサルで本番前の打ち合わせは済ませてる。何を僕が言うのかも決まっているし、簡単なことを言うだけ~!


そして、本番~!


ライブを終えた道玄坂48の前に、僕がステージ上に花束を持って現れる~!


「今日はサプライズゲストです! ガルキマサラを倒した伊藤隆起さんが応援に駆けつけてきてくれましたーーーー!!! なんと、伊藤さんは乙姫ちゃんのファンだそうでーーーす!!」


わあ!! と、ライブが盛り上がる中、僕はステージへ~!


ダンスで汗に濡れながらも、キラリと光る妖精のような乙姫セリカが目の前にいる~!


他の美形ばかりのアイドルたちが見守る中、僕は用意された花束を緊張しながら渡す~!


「わあ。ありがとうございます!」


「いえいえ。僕は昔から乙姫セリカさんのファンで」


「ほんとですかっ!! 感激です!!! 私も伊藤くんのことが大好きですっ」


突然だ!!!


乙姫セリカが僕に近づいて来て、もう一度言った~!


「私・・・あなたのことが好きです・・・!!!」


そして、乙姫セリカは、いきなり僕にLIVE中にキスしたんだ。生放送のテレビ中継がある前で~!


ぎゅっと、大きな胸が体にむぎゅと当たった~!


(ぷるるん♪ぷるるん♪)





「一時的にでもボディーガードとして冒険者を雇ったほうがいいわ。危険よ」


ルルナが言う~!


確かに。確かに~!


180万あれば、ひと月ボディーガードを雇うくらいならできるか?


痛い出費だけど、これは雇わないと、乙姫セリカのファンに刺されるかも知れない~!


ボディーガードを雇った~!


同じ学校のBクラス冒険者の玉石クナイさんだ~!


ちょっと前髪できれいな顔を隠した感じの僕と同じ歳の女の子~!


15歳なのに凄腕だ~!


玉石さんはボディーガードを専門にやってるみたいで、ルルナが探してくれて、ひと月50万で雇った~!


危険な気配を察すると、彼女はさっと僕を抱きしめて、僕をかばってくれる~!


ただ、抱きしめられたときに小さな彼女の胸がふにゃりと当たる~!


「・・・ん? どうした?・・・」


「い、いや、なんでもないです・・・」





遅くまで訓練して家に帰ると、母さんがいる~!


母さんに少し心配をかけてしまった~! ただ、できるなら、母さんを仕事を辞めて養えるようになったらと思うんだけど~!


「隆起・・・だいじょうぶ? 無理してない?」


「大丈夫だよ。母さん。僕がんばってるから。必ず強くなる。必ず母さんを守れるようになるから」


「無理しないでいいのよ。・・・私ががんばるから」


「ダメだよ!! 僕が母さんを守るんだ!! 僕が母さんを守るから!!! 絶対、僕は強くなるから!!! 母さんを愛してるんだ!!!!」


「隆起・・・」





乙姫セリカがまた会いに来た。今度は高校じゃなく自宅でだ~!


ため息が出るようなサクラ色のぷるんとした唇でカノジョは言う~!


む、むねがものすごく揺れてる~!


「あなたのこと・・・私、海底が雪に埋もれそうなほど好きです・・・気持ちを止められない・・・」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


絶対ウソだ!!!


この人、なんでもやる人だ。また僕と炎上して話題を集めようとしてる~!


すごくきれいな女の子なのにちょー怖い~!




また、僕は縛られて、今、乙姫セリカに監禁されてたりするようになった~!


場所は六本木のタワーマンション。雛沖地区にある芸能人と、IT企業家と、ダンジョン経営者が多く住む閑静な住宅街だ~!


そこの最上階のセリカの隠し扉のあるプライベートルームに僕はいる~!


さわさわ~!


乙姫セリカはその大きな巨乳をぶるぶると震わしながら、上気と陶酔の入り混じったきれいな赤い童顔のロリ顔で僕の体に触れる~!


僕はロープで縛られて上半身裸~!


さわさわ~!


「ああ・・・。きれいな体ですね。傷跡があるけど、美しい体です・・・。ああ・・・美しい」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


「ううっ、なんでいきなり監禁なんてするの? ああ。母さん、僕は汚れてしまった」


さわさわ~!


「あなたをゆっくりゆっくり私のものにするためです。私だけのものに。身も心も・・・ふふふふ」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


「ひっ、やめてぇぇ。ああ。母さん」


さわさわ~!


「ああ・・・きれいな声。その声も私のものです。大好きですよ。伊藤くん」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


「だ、だめだったら、触らないでよ!! 僕の体に触れていいのは母さんだけ」



ぺろぺろ~!


「ねえ。伊藤くん。あなたには30億を返す当てなんてないでしょう。私なら財産の半分を出せばあなたの借金を肩代わりできます」(ぷるるん♪ぷるるん♪)


ぺろぺろ~!


「交渉なんて私たちには必要ないと思いませんか? あなたが今、私のものになったら、すべてがうまく行くんです。あなたが私のペットになればいいんです。痛いことはしませんよぅ。どうします?」(ぷるるん♪ぷるるん♪)



そこにはつぶさに、ロープで縛られてた僕の動画ががが~! 裏の住人に盗撮されていたんだあああ。うああああああああっ


【話題のヤツを語るスレVol.121】


517.無名の語り人

うわあああああああ! やば! やばいよ!


518.無名の語り人

おおおおおお。伊藤が乙姫ちゃんに監禁されておるっ。ぬおおおおおおおお。


519.無名の語り人

ぐふふ。うわ。伊藤きゅん、上半身裸です


520.無名の語り人

は、鼻血が・・・乙女のわらわには・・


530.無名の語り人

ぷるるん♪ ぷるるん♪





それらが起こったのはちょっと後のことだった~!


僕はそれまでただの高校生だったんだ~! そこから僕の最強ヤンデレ道が本格的に始まったんだ~!

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