54.おじさん、牧場を堪能
[ピュア・ドラゴン(ランクR) が生成されました]
「おぉ……!」
「がぅ……」
サイズ感はあまり変わらず少しゴツゴツ感が抑えられよりシンプルなデザインになった。
BEFORE
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■デリケート・ドラゴン ランクO+2
レベル:93
HP:2510 MP:0
AT:964 AG:492
魔法:なし
スキル:繊爪、千砕、クリムゾンブレス、体を休める
特性:過敏、飛行
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↓↓↓
AFTER
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■ピュア・ドラゴン ランクR
レベル:100
HP:3197 MP:0
AT:1201 AG:667
魔法:なし
スキル:純撲、千砕、バイオレットブレス、体を休める
特性:純粋、飛行
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(……ピュア……純粋か……かつて俺もそんなことを言われたことがあるような……)
現実社会ではやんわりと”空気読めないね”……のような意味で使われることもある。
「よろしくな……ピュア・ドラゴン……!」
「がぅう……」
(……あまり性格は変わっていないかな?)
◇
「あ、小嶋くん、来てたんだ。えーと、結構、久しぶりだね……」
「きゅぅうん」
「久しぶりです」
生産エリアに行くと、ファーマーが板につき始めたサイカがいた。
また精霊達も出迎えてくれる。精霊達は時々、使役しているのでジサンにとって久しぶりという程でもないが……
あと、サイカにしがみついているギタギタがいた。
「どうです? 調子は」
「おかげ様で何とかやってるわ。精霊達もすごく頼りになるし……ディクロさんも優しいし」
「そうですか。それはよかったです」
(ディクロって優しいのか……?)
実はジサンは生産エリアについてサイカに一任している。
牧場情報によると……
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生産対象:
フックラ・オーク(素材)
ソフト・オーク(素材)
ホゲホゲ・オーク(素材)
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いつの間にか豚だらけになっている。
「小嶋くん、実はファーマーの特性で”品種改良”というのができるようになったんだけど……」
「え……?」
「何でも家畜系モンスターを掛け合わせて新しい品種を作れる……みたいなの」
「なんと」
「やってもいいかな?」
サイカは控えめな様子で確認してくる。
「お任せします」
「ありがとう! 出荷が楽しみね!」
サイカは少しだけ微笑む。
「あ、はい……」
(…………出荷?)
◇
(……さて、これからどうするか……)
ジサンは牧場から出て、エレベーターホールに立つ。
「あ! 本当に来てる……!」
「はい……?」
ジサンは突如、知らない人物に話しかけられる。
身長は160センチくらい。髪は首くらいまででやや短めだが、横髪の触覚と呼ばれる部分は長めだ。
均整の取れた顔立ちをしているが中性的で、胸も多少、膨らみがあるような気もするが、確信を持てる程の主張はなく、ジサンは性別が判別できなかった。
「俺、ここの98Fのオーナーをやってます、ドラグーンの”シゲサト”って言います! お初にお目にかかれて光栄です……!」
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