第28話 あわてんぼう

「ぱぱ、今日はお仕事で何してたの?」


「初めてのことしてあわてちゃったんだ」


「サンタクロースだね」


「さんた? あぁ、おうたのだね」


「うん、ぱぱがんばったんだね」


 笑顔のお姉ちゃんに癒される。そうなのだ。張り切ったのよ、ぼくは。


「ありがとう」


「はいどうじょ」


 妹ちゃんがおにぎりのおもちゃをくれた。


「ありがとう」


 一緒にぱくぱくしていると、とても安らいだ。


「おつかれさま」


 ままからチョコをもらう。


「ありがとう」


 甘さがよいね。


「お主は愛されておるの」


 ひかるがにまにましながら声をかけてきた。


「そうだね」


 まぁ、なんというか。本当に家族がいてよかったなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る