第8話
「これ、どうしたらいいんだよ。」
目の前には、ドロップアイテムの疾風のダガーが43本、レアドロップの隠密のバンダナ43枚、魔石43個、討伐証明の腰布43枚だ。
•疾風のダガー:43本
•隠密のバンダナ:43枚
•魔石:43個
•腰布:43枚
整理するとこんな感じだけど、本来のドロップアイテムよりランクが上がったことによって、ギルドにどう説明をしたらいいかってことだ。
疾風のダガーは、風魔法が付与されている武器だが素早さが上がり鎌鼬のように小規模の攻撃が出来る事と新米冒険者の中でも買いやすい値段設定なので人気がある。
問題は隠密のバンダナなのだが、隠密のバンダナはダンジョンでしか見つかったことがないレアアイテムだ。そんな、アイテムがまさかゴブリンのレアドロップだったとは誰も知らないだろう。しかも、ダンジョンでも超レアって言うぐらいだから数の希少なのに、それが目の前に43枚もあるんだからパニックにしかならない。
「隠密のバンダナか•••たしか、オークションで白金貨3枚だったよな。それが、43枚。こわ。取り敢えず、ガチャでもするかな。」
《ガチャ&超幸運起動します》
《魔石を投入してください》
《この魔石だと43回回せます》
最後のガチャを回し終わると、それは起こった。
《超幸運によって、ランクが変わりました。中身はアイテムバッグだったのが空間魔法に変わりました。》
今のステータスがこれだ。
名前:ハルト
年齢:20
レベル:16
腕力:621
器用:620
頑丈:621
俊敏:621
魔力:621
知力:621
運:∞
ユニークスキル∶ガチャ&超幸運
スキル∶身体強化 豪剣 鑑定 鑑定妨害 料理 自動マッピング 怪力 迅速 予知 二刀流 投擲 炎魔法 水魔法 風魔法 土魔法 魔力回復 空間魔法 光魔法 生活魔法 威圧 危険察知 暗視 知覚強化 隠密 錬金術 付与術 究極のレシピ
「ガチャって本当にヤバくないか?こんなアイテムまででるのかよ•••••」
次のアイテムがこれだ。
•ステータスアップ薬:2本
•魔力回復ポーション(上):8本
•体力回復ポーション(上):7本
•エリクサー:1本
「•••••••エリクサー、こんな物まででるのか。」
エリクサーは、ダンジョンで稀に発見される。効果は、瀕死の状態だろうが生きていれば欠損した部位は元に戻り、どんなに病でも健康に治す事が出来ると言われている。そう言う事もあり、とんでもない金額で取引されている。
ステータスアップ薬は、2本飲んでステータスがかなり上がった。
「究極のレシピってなんだろう?」
スキルの最後に出てきた、究極レシピを見てみることにした。
究極レシピは、まさに究極といってもいいスキルだった。料理やアイテムなど色々な物を作るためのレシピだった。その中でも、このアイテムのレシピを見た瞬間、背中に冷や汗が止まらなかった。
【エリクサー】
必要な材料:ドラゴンの血液、精霊の花、魔法水、体力回復ポーション(上)、魔力回復ポーション(上)
作り方:錬金鍋に魔法水を入れ、少しずつ魔力を注ぎながら混ぜ、ドラゴンの血液を5滴入れる。色が緑色に変わったら精霊の花を入れる。最後に魔力回復ポーションと体力回復ポーションを入れて火を止めたらゆっくり回しながら冷めるのを待つ。
「エリクサーって作れるの?これって、錬金術が必要なんだよな。あっ!錬金術あるわ•••でも、水魔法とかも必要なんだよな~って水魔法もあるじゃん!これって、あと2つあったら作れちゃうね•••••こわ。」
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