第5話

ステータスを確認した後、取り敢えずクエストの報告をしに街に戻る事にした。


ギルドの受付カウンターへ行くと、怪訝な顔をされたが、気にせずに報告をした。



「薬草採取の報告にきました。」


俺が、受付でそう言うと受付嬢が「あっ!なんだ~。」っと言っていたので、頭に「?」が付いていたのがわかったのか、苦笑いをしながら説明してくれた。



「大変、申し訳ございませんでした!先程、こちらに向かって来るときの顔が•••••あの、えーっと、ニヤニヤとあ、怪しくて••••つい身構えてしまいました。」



「えっ!?俺、ニヤついてましたか!?」


 受付嬢に言われて、思わず顔をペタペタとさわってみる。

触ったところで自分の顔が分かるわけがなく、恥ずかしくなり、報酬を貰ったらすぐにギルドから出ていくのだった。



ギルドからでると、街をぶらぶらすることにした。

自分の所持金を確認してから、とある場所に向かう。



「よし!ここだ。」


俺の目の前には、【魔石屋】と書いた看板があった。



「いらっしゃいませ~!」


 カウンターには、30歳ぐらいの女性が座っていて周りには色々な魔石が飾られていた。


魔石屋とは、魔石を加工して魔導具に使うための物や装飾品に使ったり、武具に使われたりする。


「すみません。銀貨四枚で買える魔石ってありますか?」



お店の女性に聞くと、数は少ないが何とか買うことができた。

 店から出ると、俺が泊まっている宿に帰る事にした。



「よ、よし。やってみるか。ガチャ&超幸運!」


《ガチャ&超幸運起動します》


《魔石を投入してください》


ガチャに魔石を投入する。


《この魔石だとガチャは二回引けます》


「!!!」


 買ってきた魔石を入れると、まさかの二回ガチャが引けるようだった。

そして、一回目を引いてみる。


《超幸運によって、ランクが変わりました。中身は剣術だったのが剣豪に変わりました。》



《超幸運によって、ランクが変わりました。中身はドーピング剤だったのがステータスアップ薬に変わりました。》



「あれ?スキルだけじゃなくて、アイテムも入っているのか?うーん。どうなってるんだろう?」


 ドーピング剤って、たしか一時的にステータスが上がる薬だったけど、ステータスアップ薬って聞いたことがないぞ?


 わからないが、ステータスアップ薬を飲むことにした。





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