第3話

 今回のクエストは、薬草採取に決めた。

薬草採取は、不人気でいつも余っているクエストなのだ。


「討伐は、無理だしこれしか残ってなかったから仕方がないよな~。」

 

クエスト前にステータスを確認してみるか。



名前:ハルト


年齢:20


レベル:1


腕力:6


器用:5


頑丈:6


俊敏:6


魔力:6


知力:6


運:10



ユニークスキル∶ガチャ&???


「やっぱりステータスが低いんだよなぁ~。スライムぐらいしか倒せないしなぁ。なかなかレベルも上がらないし……。スキルが使えるようになれば少しはマシになるのかな…」


 同じレベルでも、一般のステータスは20ぐらいなのに比べてハルトのステータスは10未満なのだ。そして、最弱と言われているスライムをギリギリ倒せるという状態だからレベルも全く上がる気がしないのである。  



≡≡≡≡≡≡≡≡


 街の東門からでてすぐの森。


「これくらい取れればいいかなぁ~。」


袋の中には、たくさんの薬草が入っていた。

 

◆クエスト◆


•ヒール草••••••••••20本


•キュア草••••••••••20本


•ポイズン草••••••••••20本



街に戻ろうと腰を上げた時、草むらが「ガサガサ」っとなり、一匹の魔物が出てきた。

 緑色で子供ぐらいのサイズ、いわゆるゴブリンという魔物だ。



「チッ!ゴブリンに出くわすなんて付いてなさすぎだろう~」


 ゴブリンは、スライムと一緒で最弱の魔物なのだが、スライムと違って武器を使ったり集団で攻撃を仕掛けて来たりする。

スライムは、攻撃を仕掛けなければ襲ってくることはないが、ゴブリンは襲ってくるのだった。


 俺は、急いでゴブリンから距離を取ろうとしたが、足元にあった薬草が入った袋に足を取られ躓いてしまったのだった。


「し、しまった!やられる!」


飛びかかって来たゴブリンに、咄嗟に護身用で持っていたナイフを構えたら、運が良かったのかゴブリンのお腹に刺さりゴブリンを無事に撃退することに成功するのだった。


《レベルが上がりました》


《ガチャ&???が条件をみたしました》


《ガチャ&超幸運が開放されました》


頭の中で無機質な音声が流れて来て、その場で呆然と立ち尽くすのだった。 




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




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