追放されたけどスキル「ガチャ&???」が覚醒したので旅に出ます!

はるひな

第1話

 「ハルト、お前は使えないからクビだ!」


ギルドの酒場で、大声で叫ぶように追放宣言をしている男の名はヤマト。

この、烈火の剣のリーダーで真っ赤な髪の毛と鋭い目をしている。

 烈火の剣は、剣士のヤマト、魔術師のリナ、僧侶のルナ、槍使いのカイトと俺の5人パーティーだ。 


「何でだよ!今まで、一緒に頑張ってきたじゃないか!俺は、戦闘では役に立たなかったかもしれないけど雑用は全部やってただろ!?」


 俺は、戦闘に使えるようなスキルがなくソロ冒険者ではまだEランクだった。

烈火の剣は、パーティーランクBでもう少しでAランクになると言われているぐらいのすごいパーティーだ。


「お前を今までパーティーに入れてたのはお前のが役に立つんじゃないかって思ったからだ。」


 ユニークスキルは、一般的なスキルと違ってユニークスキルは希少なスキルが多いと言われている。

俺のユニークスキルは『&???』だ。 


 この世界では、15歳になると神様からスキルを授かる。

戦闘向きの物や補助向きの物、商売や全く役に立たない物などさまざまある。


戦闘向きので言うと、剣術や魔法などが挙げられる。

その中でも魔法や剣術が使えると勝者とまで言われているが、俺はその中でも希少なユニークスキルを授かる事ができた。

 あの時は、めちゃくちゃ嬉しかったし冒険者を目指していたから興奮が止まらなかった。

周りのやつも、「すげー!」「羨ましい」など言われたが、それも数日で言われなくなった。


理由は、簡単だ。


『ガチャ&???』が使からだ。


「・・・・・」


俺は、何も言えなかった。

確かに、これまでいろいろと試してみたが使い方が全くわからないでいた。

王都にある図書館にも行って、調べてみたが情報がなく、スキルを授かってから5年が過ぎていた。

俺と同じ年の冒険者は、早いやつだとCランクになっている奴もいる。


ランクは、FからSランクまである。

俺は、Eランクのままで上がっていない。

ランクを上げるには、魔物を討伐するクエストをしないといけないのだが、俺はスライムぐらいしか倒したことがない。一般的にスライムは魔物扱いされていない。魔物の中で最弱なのはゴブリンからとなる。だから、俺は魔物を一匹も倒したことがないのだ。

俺のステータスが低すぎて倒せないのだ。


「あんたさ~、雑用がなんちゃら言ってるけど、それだけじゃん!そんなの誰でも出来る事でしょ~」


魔術師のリナが軽い口調でいう。


他の奴らも、俺に興味無いような感じでその場にいる。


「皆も、そう思ってるんだな。わかったよ。パーティーから抜けるよ。世話になったな。」


俺は、酒場からでてギルドの受付へ向かった。





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