異世界転生した俺は能力値★1なので【文字】能力で夢想する
ラトメイ★小説家
1‐1 能力値★1
ドン太朗「俺は…死んでしまったのか…」
周りには雲しかなくあたかも天界にいるようだった。
そこに女神様がおり、俺に話しかけるようだった。
女神「私は見ての通り女神です。あなたは…死んでしまったのですね」
ドン太朗「なんとなく気づいていたよ…どうしてだろうって」
女神「死んでしまったのなら仕方がありません」
女神なのに冷たい口調で言う。心が凍えそうだ。
しかし女神から耳を疑うような話が聞こえた。
女神「そうですね…でも異世界に転生する手段がありますよ?」
ドン太朗「やったークソみたいな現実から逃げ出せる~!!」
女神「ただし!一つ条件があります!」
ドン太朗「なんだよ、どうせステータスは全部999に決まっているだろ?」
女神「違います、残念ながらそうとは限りません」
まったく無責任な奴だ。しかし俺は大人なので我慢することにした。
女神「では、異世界で転生する場所を決めましょうか」
女神は異世界の地図を壁に立てかけ、そこに向かってダーツを投げた。
ドン太朗「おい!そんな適当な理由で!」
思わず怒ってしまった。やれやれ。考える間もなく飛ばされた。
飛ばされた俺は辺り一面が原っぱしかない場所に置き去りだ。
俺はスローライフが送りたいだけなのにどうしてだよ…。
全部あの女神のせいだ。俺をコケにしやがって。そういやステータスは…。
思い立ってステータス画面をオープンする。そこには…
ドン太朗「おいおい勘弁しろよステータスオール1じゃないか…俺の成績かよ…」
能力値★1じゃないか。これでどうやって生きればいいんだ…。
しばらく落胆していると巨大なモンスターがこちらに襲い掛かってくる!
ドン太朗「うわー逃げるぞーこえー!」
俺は必死に逃げるが、原っぱじゃ隠れる場所がねぇ…。
草原があるところまで逃げ、帰り際に勇者パーティを見つける。
ドン太朗「ちょっとごめんあの敵よろしく★」
勇者「は?ふざけるなよ僕に責任を押し付けるんじゃない!!」
そういいながら勇者は俺を逃がしてくれたようだった。
走っているうちに見える…見えるぞ。
ドン太朗「ま、街が見える…街ならモンスターは襲ってこないはず?」
半信半疑に行くと門番がいた。
門番「ふむ、弱そうだな…。生きていくのも辛いだろうからさっさと入るがいい」
門番に文句を言おうとしたが一応は通してくれるようで街に逃げ込むことができたようだ。
1-2へ続く
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