S23 木陰の休憩処 6月15日

――インフェルノ 旧紅葉酒場――


▶自発的にここを訪れました。ここ最近、フルムがそわそわしていて、どこかに行こうとするからですね


フルム「呼ばれてるの……」


リノ「ああ、日本樹の祈祷祭が近いですもんね……」

リノ「フルムちゃん……、夢の精霊様が自発的に飛び出さないのは奴隷契約とはいえ貴方方と契約しているからに他ならないと思います……。精霊は本能的に契約を求めるものですから」

リノ「影の精霊様にも呼ばれているようですし、日本樹の袂の街に行ってみますか?フルムちゃんは連れていけないですが、影の精霊様から詳しい話を聞けると思います」


エウリレ「まあ、実質的に呼ばれてるみたいだし拒否権はないよね」

あんず「呼ばれてるのに、ちかくの街にフルムちゃんは行けないんですか?」


リノ「街なら大丈夫です。その街から船を渡って日本樹の場所に行くのですが、船には乗せれないですね……。属性の登録がされてしまいますから……」


あんず「そっか、フルムちゃんは日本の属性じゃないんでしたっけ」


リノ「はい……。件の街はドリームランドから南東に進んだ場所にあります。――私も準備して向かいますので、先に行っておいてください」


花梨「なかなかに大変なことになりそうですね」

リアン「しかしあんずちゃん一人で大所帯だねぇ」


――紅葉整備舗装道路――


▶ドリームランドから南東に向かう道です。運営が舗装したのもあって、やたら綺麗でアスファルトまで敷かれています。無駄に現代的で気持ち悪さすらあります。道を歩いていると、この馬車が倒れているのを見かけます。このはの様子が悪く、どうやら熱を出しているみたいですね


商人「困ったな……。秋月このはが動けないなら動けんな」

商人「ああ、そこの人。なにか風邪薬的なものを持ってたりしないか?」


ミュシア「ざぁこざぁこ♡馬も引けないざここのは♡」

ミュシア「熱を出しちゃうなんてどんな労働条件なの?くそ雑魚社則♡」


商人「いや普通に毎日15時間走らせてるだけだよ。礼はする」


花梨「15時間は……どうなんでしょうね」

あんず「万能スプレーって風邪にも効くんでしょうか……?」

ミュシア「それってぇ、結構お高いもの渡さないといけないと思うんですけど。それに見合うほどのものってことでいいの~?」


商人「ああ……、値段より少しおまけして幌に入っている商品を渡すつもりだよ」


ミュシア「じゃ1つあげる」


▶ミュシアはショルダーバッグから万能スプレーを取り出します


商人「ありがとう!ほら、このはちゃんしっかりしてくれ」


▶20分程スプレーしたり冷やしたりして、このはが準備運動を始めるようになりました


リアン「風邪にもちゃんと効くんだねぇ、べんりだ」

ミュシア「労働条件は見直した方がいいよぉ~。おじさん~」


商人「これでもホワイトだと思うんだけどなあ。――ああ、お礼だったね。これ、人数分もらってくれるかな?」


▶装丁が強い薄い本を1個づつ渡してきます


商人「この先の木陰の休憩処で卸す予定のやつだから品質は折り紙付きだよ」

商人「ありがとうね」


▶そう言って、このはの肩に鞭をひっぱたいてこの馬車を進めさせ、先に行ってしまいました


辺銀「いや、相変わらず倫理観とか終わってますね……」


――木陰の休憩処――


▶かなり人で賑わっている港町のようですね。運営が整備したのか、どこかみなとみらい的な雰囲気を感じます。建物の建材も現実で見るような感じで、どこで資材を仕入れたかさっぱりわからないところが逆に運営が作ったんだなという疑惑を確信させてくれます


ひおひお「あっ、お久しぶりです。アベンチュリンさん達!」

ひおひお「皆さんも祈祷祭の見物に来たんですか?私達、結構前から来てるんで街案内できますよ!」

榛花(はる)「今どこも屋台とか出てて楽しいですよ~。水結晶とかももらえますしガチャもそこそこ引けますよ」


リアン「なるほどたしかに賑わってるねぇ」

ミュシア「水あめの屋台どこ~?チョコバナナは~?」

花梨「色々あって楽しそうではありますが……楽しんでいる場合ではないのでは?」


辺銀「私は、お姉様に従います。フルムちゃんが暴れてるのを抑えてるのに必死で……」

フルム「いかないと……!」


あんず「そういえば、いまさらだけど、フルムちゃんはどこに行きたいの?」


フルム「世界樹……。満ち足りるような気がするの」


あんず「やっぱりそうだよねぇ……。えっと、影の精霊さんも探してるみたいだし、最初はいっしょにいろいろ見てみない?」

エウリレ「ということなんで、ひおひおさん、榛花(はる)さん、お願いできますか?」


榛花(はる)「ふふー、いいよぉ。ちゃんと案内するからねー」


あんず「よろしくおねがいします!」


▶2時間くらい全力で屋台巡りをして、市場でお買い物を楽しんでひおひお達と別れました。


リアン「屋台のご飯って高くはあるんだけどこの雰囲気がいいんだよねー」

ミュシア「わたあめおいしい~☆」


あやねる「あれ?君達……、精霊を従えてんだ。ならこいつらなのかな。ね、ちょっとこっち来てくんない?」


▶昔ウエディングドレスを着ていた、120cmくらいの妖精族の少女が声をかけてきます


ケリス「ああ、公衆の面前でちゅーしてた娘か」


あやねる「あれ見てたのかあ……。あれはもう忘れて……!結構黒歴史なんだから……」

あやねる「で?どうなの?来るの?来ないの?」


あんず「行きます。いまのところなんもわかんないので……」

ミュシア「えー屋台は~?」


あやねる「物分りいいじゃん。じゃあこっちね」


▶あやねるに促されるまま、狭い路地を通り、入り組んだ路地をすり抜け、下水道に潜って出てきて小さいアパートの2Fの一室に案内されます


――木陰の休憩処 アパート:一室――


リアン「秘密基地への隠し通路みたいだ、トンネル掘りたーい」


あやねる「よっしゃついた。遠かったよね」

あやねる「連れてきたよ。この子達、多分梨々亜に見初められてるやつ」


木陰「よく来たね。まあ、それにしても紅葉冬泉皇に隠し子とか豪華な布陣じゃないか。それにヒラビトとか贅沢にも程があるよ」

木陰「私は木陰。紅葉の幹部で……、アイリスオンラインの開発者の1人って感じかな」


花梨「当機のデータベースにない単語です。新規の登録か学習データベースの更新をお願いします」

ミュシア「ポンコツ♡自力インプットできない雑魚ロボット♡」

花梨「かつては私の仲間が多くいて、学習データベースを更新していましたから……最近の単語は理解致しかねます」


木陰「まあこちら側の事情は置いておいて……。今、日本樹の属性更新の時期が近くなっていて、精霊周りがザワザワしてるくらいはわかると思うんだ」

木陰「あそこの恋に浮かれた恋の精霊っぽいやつも実際は死の妖精でねえ。そこの夢衣ちゃんが夢属性ってのはわかるよね?」

あやねる「うっさい」


あんず 「はい。きいてはいます」


木陰「根源属性じゃない属性の妖精は、根源に至ろうとするために必死に日本樹に向かおうとして行倒れる運命にあるんだ。それを阻止するには契約を結んで、存在をしていい理由みたいなのを見つける必要がある。そこの夢衣ちゃんは本格契約を結んでないから、本懐を遂げようとしているんだね」

木陰「問題はここからでね。根源属性じゃない属性の妖精、"時間の魔女"は祈祷祭が近づけば近づくほど、形振り構わず日本樹に到達しようとする。――そこまでは定例行事だったんだ」

木陰「そこの彩音が魂から御執心の男が娘として飼っている時間の魔女がいてね。精霊と気づいてないのはまだしも、その娘の目的を必死になって叶えてあげようとしているんだ」

木陰「コトリチャンダイスキダとかいう、ふざけた名前の街は知っているかな?ブーメラン一振りで山を1つ消し飛ばすような男がノリで作った街があるんだが」

木陰「そいつと、その嫁、ことりちゃんがよりにもよって"大禍時の精霊"の手助けを必死でやっているんだ」

木陰「運営の全戦力を持って足止めをしていてね。君達にもコレを手伝ってもらいたいんだよ」


リアン「つまりげきつよボスとの総力戦ってことー……?ヤバすぎる……」


木陰「まあ、何も殺せって言ってるわけじゃないんだ。あの神社の子もこちらの大事な戦力でね。――これを機会に暗殺しようって思ってる連中もいるんだ。そいつらをしばいてくれるだけでいい」


ミュシア「ブーメラン一振りで山を消し飛ばすほどなんだし、暗殺をたくらむ程度の雑魚なら倒せちゃうんじゃないの?私たちいる?」


木陰「もうこの作戦は1クールはやっていてね……。相手も人間だから、睡眠だってほしいんだ。こちらとしてはあいつらを守りながらしばく必要があってねえ」


あんず「その、行倒れになるって言ってましたけど、その場合倒れちゃった子はどうなるんですか?」


木陰「当然死ぬよ。だから彼奴等を根負けさせて、そいつと契約させないといけないんだ」


あんず「フルムちゃん!まだ行っちゃダメだからね!」

フルム「うん……」

あんず「えっと、ちなみに、その人達に直接伝えたら契約ってしてくれたりしないんですか?」


あやねる「私はずっとやめとけって言ってたんだけど……。娘の初めてのお願いだぞ!とか言って聞いてくれなくってね……」

木陰「1回動けないくらいボコってから説明するのが手っ取り早いってことでね……」


あんず「れいせいになってもらってからってことですね……」

あんず「あ、それと、ちょっと関係ないおはなしなんですけど、影の精霊さんを探していて。どこにいるかって知ってますか?」


あやねる「梨々亜?あいつなら日本樹の影で涼んでると思うよ。後で会いに行ってあげて」


あんず「わかりました……。ありがとうございます」

エウリレ「じゃあ先に影の精霊さんと契約する必要があるのかな?」


木陰「そうだねえ。でもアイリス族の人は日本樹のところには行けないんだ。夢衣ちゃんもつらそうだし、先に夢衣ちゃんと契約してあげてほしいな」


ケリス「まあ、行けないからこそ神聖なものだしな……」

エウリレ「この時ばかりはユーザー族の人が羨ましく思うよ」


リアン「ほんとあんずちゃんモテモテだねぇ」

フルム「お姉様……、契約する?」

あんず「しよう。そしたらフルムちゃんも世界樹にいけるようになるし」

あやねる「それはそれだから……。私と一緒にお留守番」


木陰「契約のやり方はわかるかい?」


あんず「えっと、宝石をあつめて、自然の姿をって唱えるやつですよね?」


木陰「よく知ってるじゃないか。夢の精霊は根源じゃないから宝石はいらないんだけどね」

あんず「それじゃあもしかして今からでもできちゃいますか?」


フルム「お姉様……はやく……」


あんず「う、うん」


あんず「自然の姿をわれの前にしめせ。めいやくのもと、我に従いたまえ。私をあるじとしよ。よろしくフルムちゃん」


▶フルムは跪き、手の甲にキスをします


フルム「ありがとう、お姉様……」

辺銀「レリーズ!」

あやねる「女の子同士の契約は楽でいいなあ……」


木陰「ふふ、取り敢えず梨々亜に会いに行って契約してくると良い。その後の話は梨々亜も含めてしようじゃないか」


あんず「はい!いってきます!」


――木陰の休憩処 船着き場――


▶港に向かうと、日本樹に向かう小舟を出す船頭と思われる白髪の巨乳のお姉さんが声をかけてきます


お姉さん「木陰の紋章 わかった 船に乗せる アイリス族 待ってて」


ケリス「やっぱダメか。フルムと一緒に待ってるよ」

ミュシア「留守番してていいの?」

エウリレ「結局行けないからね……」

フルム「お姉様、ドヴェルグによろしくね」


――祝福のアルド――


▶無駄に大きい木が1本立っているのが見えます。根が大きすぎて崖のようになっています。神聖な空気を感じ、厳かなオーラを霊感がなくても感じるほどです。日本樹の中央に近づいていくと、不意に影から褐色黒髪ロングの幼女が姿を表します


リアン「うおー、でっかーい。あたしもこれぐらい立派に成長したい……さすがにこれは行き過ぎかな」

リアン「おお……!?なんかこう……すごいぞ、パワーが流れてくるような……今なら無限に罠を作れるような気がするー!」


ミュシア「えっ、中二病やめてよ」


リアン「うわ、栄養剤使わなくても身体が育ってくー!ふははー、リアンちゃんMAXモードだー!」

ハル「うっさ」


梨々亜「待ってたよ。ボクはリリア。影の精霊さ。ここに来てくれたってことは、ボクと契約してくれるんだろう?天使さん?」


あんず「えっと、はい。契約するのはいいんですけど、その、どうして私達なんですか?それに天使って……、もしかして会ったことありますか?」


梨々亜「はは。単純に楽しそうだからだよ。それに、君は充分天使の素質がある。これ程までに闇を蓄え、それを表には出さない狡猾さ……、影の精霊と契約するには充分すぎる」


あんず「あ、えっと。それじゃあよろしくお願いします」

あんず「……その、もしかしてリリアさんも契約したら私の影に?」


梨々亜「そりゃあ、一番居心地がいいからなあ。非常にボク好みだ」


あんず「みたいだけど、ふたりとも大丈夫……?」


ジョン「もういいです……。最初の契約者なのだけ、覚えててくれたら」


あんず「憶えてるよ。ちゃんと」


ヒナソラ「影の精霊様と同じなら異論はない」


あんず「それじゃあよろしくお願いします!」

梨々亜「契約を」


あんず「宝石は、手に持ってたらいいですか?それでは……」

あんず「自然の姿を我のまえにしめせ。めいやくのもと、我にしたがいたまえ。わたしを主としよ」


▶影の精霊は跪き、影に入っていきます


ハル「我が名はクラース……」


あまねまる「リアンちゃんが面倒臭いし、とっととかえんない?神聖な空気すぎてちょっと落ち着かない……」

リアン「なんだとー、今のあたしは絶好調なんだぞー、スーパー罠コンボ仕掛けてやろうかこのー」

ミュシア「口塞いだりしたら黙るかな?」

リアン「ふふーん、ミュシアちゃんじゃ今のあたしは捕らえられまい、逆に塞ぎ返しちゃうぞー」

ハル「この有様だからよ。辺銀のやつもなんかこっち来てからソワソワしてっし」


ミュシア「もう~早く出ようよ~」

あんず「フルムちゃんたちも待ってるし、帰りましょっか」


――木陰の休憩処 アパート:一室――


リアン「あぅー……リアンちゃんMAXモード終わっちゃったー……しおしおー……」


木陰「無事に梨々亜と契約できたようね。流石、天使様よねえ」


あんず「その天使っていうの、流行ってるんですか……?」


木陰「普通なら契約の重しで発狂して人間の姿保ってるかも怪しいというのに」


あんず「えっ!?そうなんですか!?」

ミュシア「人間をやめろよ。あんず」


木陰「まあいいわ。それは後に回して、現状、シューヤ、ことり、鏡の魔女の3人が別ルートで行軍してるの」


あんず「え、あとに回されちゃうんですか……?まあ、はい……」


木陰「とはいっても、魔女本体を捕捉させない為に、時間を巻き戻したり地形情報をいじったり、草花や虫などに擬態したりしながら巧妙に進軍してるから本体……、鏡の魔女を捕まえるのは難しいわ」

木陰「だから、撹乱ルートを逆算して空爆や範囲爆撃などでまとめて爆撃をするといった作戦を取っているの。そのためにはシューヤとことりにはしっかり撹乱をしてもらうために泳がせる必要があるんだけど、それの足止め部隊の損害が非常に大きいわ」

木陰「泳がせる為に、敵対勢力の妨害をさせないようにする必要があるの。地図を出すわね」


▶木陰はステータス欄からアイオンの地図を開きます


木陰「現在、シューヤ、ことり共にチワワ山脈北東の辺りを更地にしながら真っ直ぐ南下してるわ。ただ、この辺りには元々アサマ派の基地があったの」

木陰「アサマ派というのはわかる?」


ハル「ダークエルフのどうこう、ってやつだろ?アサマカラット派だっけか?」


木陰「そうよ。ダークエルフの一番面倒な勢力がいたはずなんだけど、ここの反応がないわ。代わりに、アイオンの神話、ユエルを教祖にした野良妖怪の集団が暴徒化しているの」

木陰「実力的にも君達にはこれらの対処をしてほしいんだけど、当然、近くで作業をするからシューヤかことり、どちらかの撹乱に回るか選んでほしいのよ」

木陰「シューヤは武器はブーメラン、ことりはほぼ全ての呪文を使えるけど、氷属性が得意かもね」


リアン「うーん見事にどっちもやだなぁ……」

あんず「じゃあ、シューヤさんは色々すごそうな話をきいてるので、ことりさんの方に行きたいです」


あやねる「ことりの方かあ……。じゃあ私が案内する」

あやねる「取り敢えずついてきて。飛行船とか持ってる?」


エウリレ「ええ。何故かもらったので」

あやねる「おっけおっけー」


――飛行船――


▶チワワ山脈の近くで、天気が目にも止まらぬ速度で変わっていたり、山が寸断されて土砂崩れが起きていたり、色んな場所で爆発するのが見えますね


あんず「せんたくを、まちがえたかもしれません……!」


あやねる「まあ、こうなってんのよ。この近辺は今立入禁止になってるから、人見かけたら基本敵ね」

あやねる「ことりは今東側の山脈の自然洞窟で籠城しながら、採掘と空爆を繰り返して前進してるみたいよ」

あやねる「だから、洞窟の外側から火を入れようとしたり、地盤沈下を目論んでるやつをしばいてほしいの」

あやねる「ただ、ことりはどれが敵かわかってないから、無差別で攻撃してくるわ。うまいこと耐忍んでね」


リアン「これが無理ゲーってやつかぁ」


あやねる「私はことりを説得しに行くから。後はよろしく」


▶あやねるは先に飛行船から飛び降りていきました


ケリス「あんな頭おかしいことは出来ねえから普通に近場に降ろすぞ!降りたら囲まれてるかもだから警戒してくれ!」


――チワワ山脈 東――


▶飛行船から降りると、岩盤がデコボコになっていて、道というよりなんかクレーターのようになっています。遠目に何やら人影が見えます


ミュシア「ねぇねぇ誰かいるよ。何してんだろね」

ハル「まあ、十中八九敵対勢力だろうな。アレに対抗できんだったらあんなコソコソしねえもんな」

辺銀「人のことは言えないですけどねえ……」

ミュシア「話し声とか聞こえないものかな」


▶ミュシア 聞き耳

 成功


敵「おい、あいつ、佐渡島にいた危険生物だぞ。殺るか?」

敵「いや、流石に正面切っては難しい。煙で窒息させたほうがいいだろう」

敵「火か……」


あまねまる「なんて言ってます?」

ミュシア「佐渡島の危険生物を……煙で窒息させるために火をおこそうとか何とか……」

ハル「どんだけ物騒なんだよ……。というか生き物扱いされてねーじゃん。本当に人間か?」

辺銀「やはり敵対勢力ってのは間違いじゃなさそうなんですね……」


▶花梨 観察力

 成功

▶あんず 動物知識[卒論]

 成功[人間振り直し]

▶どうやら、人間じゃなさそうです。獣人と呼ばれる勢力なのでは?と感じました。また、マズルがあるタイプで、聴覚と嗅覚が強いタイプなんだろうと感じました。逆に言えば強い音などには弱そうです。


▶リアン 罠知識

 成功


リアン「なるほど大きい音を立てる罠ね、よーし作るぞー!」

あまねまる「一応香辛料入れとくね。誤差程度だけど効くでしょ」


▶リアンは辺銀、あまねまると協力してめちゃくちゃでかい風船を思いっきり破裂させて空気砲を飛ばすやつを作りました


辺銀「私達が作ってる間にお姉様は戦闘準備を。煙幕も張るので、その間に突撃してください!」

あんず「わかりました!よろしくお願いします」

花梨「追加機構の出番が無ければ良いのですが」

リアン「えっもしかしてあたしも突撃組?」

あまねまる「発射ボタン押すタイミングとか誰が図るの?前出ないと無理でしょ」

リアン「むー、しっかり起動するか見守りたかったけどそう言われたらしかたない、いくぞー!」


ケリス「俺は飛行船守らないとだからなあ……。頼んだぞ」


▶戦闘前行動 花梨 重装支援機能オン(受け流し、イスティドラール、スヴェル、カットイン、昼の壁、夜の壁、きた!盾きた!メイン盾きた!、心の中の王子様、ラマンヴェルト、ミストラルブーケ、ヴァリアントウィル、サンドウォール、アーススパイク、マテルヌス・マエスティティア、京極丸、海赤雨三将、お昼2時の壁、夜2時の壁、聖天使の壁、夕方の壁、夜明けの壁、不落の塔、コットンガード、ファーコート、回し受け、水波能売命の護符、三天結盾、双天帰盾、ビームコーティング、ミントプロテクション、ハートフェザー、ロゼッタウォール、暗黒の儀式、供物、星から来て饗宴、アステロイド)

▶戦闘前行動 ミュシア 国栖 茝庭 チザン茶 ヒーリング ヴァンビレント マディエ 呪術習熟 デバフネイチャ 魅了の魔眼 乱れ桜 上段足刀蹴り 小手すり上げ小手 達人の妙技 リバサスタートボタン 残心 ブリッツホーネット ルチアの錆 メイプルソラリス カルマバランサー 窓辺サイレントタイム 潮騒のシーショア 秋のお掃除救世主 強化装甲:千早 描けば出る キスタップ

▶戦闘前行動 あんず サンドウォール アーススパイク 力への渇望 トリッキーナイト 鋭招来 剛刃招来 サンライトチャンバー ヴァイト・ルインフォース 剣舞祓い 三天結盾 双天帰盾 ゾディアーツ 早食い 広域 ティアーズピース 羊羹 紫雲転禍為福 空却和衷協同 乱れ桜

▶戦闘前行動 リアン 蒼星 雪華綺晶 蠱惑する霧 カンデーラ ウーア 砲火術習熟 幻術習熟 エレメントボム 底なし落とし穴 エレメントマジシャン HFルート 刻印蟲 天の杯 アトラク=ナクア アヌトゥパーダ ニノマエトウマ エレニウムピクシー エレニウムサラマンダー 追伐 ブレイジングインターセプト スターストローク メルシキテ シニマブイの嘆き 弔いの旋律 不知火 


リアン「準備はいーい?じゃあ……3、2、1、とっつげきー!」


▶バゴンと轟音がして、獣人の周りに煙幕と香辛料がばらまかれます


亜人「な、なんだ!?」

亜人「スタングレネードか……?」


リアン「やったー大成功!いまのうちに……!」

ミュシア「イエーイ!やるじゃんリアンちゃん!今なら私でもボコれるじゃん!!」


[水青:タイローンウルト]

[ジブラルタルウルト]

[戦闘用シールド]

[ウデクラプトン]ミュシア

[スラー:エレメントトラップ:フロストロック×3]

▶あんず 武器罠[昇龍拳]剛招ビート 石化付与

▶あんず 心理学

 成功

[ライジングドラゴン]

[ダーク・ガントレット]

[武器罠]

▶あんず 罠知識

 ファンブル[補助動作禁止]


[どっから?]6998ダメージ

[花梨:庇う あんず、ミュシア、リアン]

[魔法バリア[謎の儀式]]

[防御の号令[謎の儀式]]


▶氷の雨がPTと獣人関係なく降り注ぎます。ことりが撃ったのだと感じました


亜人「あのクソアマ……妨害手段が多すぎるだろ」

亜人「死ねカス」


ミュシア「できるロボットがいると楽でいいですわよ」

エウリレ「まあまあ……。でも凌げるならダメージ稼いでくれていいですね」

リアン「罠は完璧!……だったんだけど、あたしたちも近寄りがたいね……なら今のうちにたくさん罠仕掛けておくぞー」


[キュアフラッシュ剛招来[シズフラット、ナナペックス、セラピア、リアトレイン、イチゴーシス、リフレッシュメント、レタブリスマン、レフェクティオー、エアホールング]]

 742回復

[我が身生け贄[謎の儀式] 花梨、ミュシア]


[メモリアトゥインクル[シズフラット、ナナペックス、セラピア、リアトレイン、イチゴーシス、リフレッシュメント、レタブリスマン、レフェクティオー、エアホールング]]あんず

 1127回復

[ダーク・ガントレット]

[武器罠]

▶あんず 心理学

 成功

[エルマガトリング:剛招ビート]

[レイジングトマホーク:鋭招来]

[剣舞祓い]

▶リアン クラインのエーテルバスター エレメントトラップ:コーダ

[セレスティのデバイス:芝桜のネペンティス][フロストロック]

[トワイスムーンセル]表紙だけ百合


▶ミュシア 二重の虹 通常攻撃[足刀蹴り/小手打ち、昇龍拳、旋風]

 成功

[チェーンソー鼬]

[通常攻撃[足刀蹴り/小手打ち、昇龍拳]]戦闘用シールド

 成功 

[先の手「発」]描けば出る

[通常攻撃[足刀蹴り/小手打ち、昇龍拳]]ニノマエトウマ

 成功

[リバサスタートボタン]

[花占いの女神]

[風の国のアリス]スウィングライト

[通常攻撃[足刀蹴り/小手打ち、昇龍拳]]エレニウムピクシー

 成功

[夢幻の筆運び]

[ハルピュエセルバート:ハルピュゲーツ]


[どっから?]13268ダメージ

[花梨:庇う あんずミュシアリアン]

[魔法バリア]

[防御の号令]

[花梨:ヒカリサクナ]

[ヒビキシクラメン]

[ドレインマジック[雷汞、アーンヴァル、お日様染め、大輪の華、キャンパー、クソゲーマニア[謎の儀式]作画崩壊ダンス[謎の儀式]]

 10187ダメージ

[黄昏のロゼ:ウデクラプトン]ミュシア

[キスタップ:エストレリータ]

[コーダ]2000ダメージ

[エレメントトラップ:コーダ[カムイリムセ、カムイフムケスプ、ルプシクアレ、アサルトワディ、ロッドスタナー]]

 計11489ダメージ

[フォレストボム[エレメントトラップ:コーダ]]

 計9362ダメージ

[スノーシナモン(エレメントボム)]

 計6613ダメージ


ミュシア「筋肉痛になっちゃうよ~」

花梨「では、そろそろ行きましょう……エネルギー収束、外部支援兵装起動……【グランドインパクト】、発射!」

リアン「ふぅーははー!しおれちゃったとはいえリアンちゃんMAXモードの残滓はまだ残ってる!罠もきっちりきまってテンション最高なリアンちゃんのスペシャルトラップフルコースを喰らえー!!」


亜人「なんだ?!」

亜人「くそっ……紅葉の暗殺部隊までいるのかよ……」


▶死んだようですが、ウサメリがやってきません


エウリレ「加護のないゴミなんだ。存在する価値もないね」

ケリス「しっかりトドメ刺しとかないとな。精霊様に来世だと認められるといいな」


▶ケリスは牛刀で獣人の首を飛ばします


ミュシア「ざぁこざぁこ♡不意打ちしようとして不意打ちでやられるなんて自己管理のできないざぁこ♡」

エウリレ「取り敢えず求められてた役割は果たせたかな。これ以上は命がいくつあっても足りないよ」

ハル「とっとと撤退するのがいいわな」

花梨「さあ、剥ぎましょうか」


▶ドッグタグ2枚と武装全部、隠し持っていた宝石になんか謎の丸い玉を手に入れました


リアン「ただの余波でアレはムリだねぇ、拾えるもん拾ってにげろにげろー!」

ミュシア「わっせ。わっせ」

あまねまる「ドッグタグくらいは回収しないと殺した証拠ないですもんね」

花梨「タグと武装、宝石とよくわからない玉の回収は終わりました」


――木陰の休憩処 アパート:一室――


リアン「あたしの罠のおかげー!……と言いたいけどみんなのおかげ!……7:3……いや5:5で!」


▶木陰に剥ぎ取ったものを渡すと、よくわからない玉を見た瞬間顔色を変えます


木陰「こいつら、よほどのエリートね……。よくこんな上級倒せたわね」

木陰「ちゃんと報酬は渡すけど、この玉、えぇ……」


ミュシア「いらないならちょうだい。飴でしょ?」

花梨「何でも口に入れたらダメですよ」

ミュシア「そう思うんだったら私の口にほら、お菓子。はやく」

花梨 「ささみジャーキーをどうぞ」

ミュシア「んー!♡えらいねーえらいえらい。よしよし」


木陰「いやいや、多分これ、オリジンクリスタルでかなり純度高めで精製した黒魔晶ね……」

木陰「こんなもの、作れたのね……」


ミュシア「糖度の高い飴ってこと?」


木陰「まあ、爆弾よ。概念的にもかなり強いね」

木陰「鉱石病だけでも大変なのに、黒魔晶まで出てきたのかあ……」


ミュシア「爆弾なんだって、あれ解体処理しなくて大丈夫なのかな」


木陰「まあ、報酬はかなり色を付けて渡しておくから、日本樹の祈祷祭まで毎日楽しむといいわ」

木陰「はあ……、黒の核晶なんてどうやって処理するんだろ……。誘爆以外で描写あったかしら……」

木陰「莉乃にもよろしくね……」


ミュシア「いぇ~い。お祭り大好き~」

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