第10話 『けっせん!』


 赤血小次郎は、洞窟の入口あたりから、双眼鏡を用いて、闘いを眺めていた。



 『配下のいくさ


     ながめる将は


        むじひかな。』



 ビッグマムーシは、無線機を装備していた。



 『むじひかな


       配下のいくさ


         ながめる将は。』


 そう、答えたのである。



 ところが、アリゲーぱんくまらも、無線機を装備していた。


 相手は、アリゲーぱんくまらの、産みの親である、荒川放水博士と、その娘であった。


 『噛めんサイダー』の陰の発明者である。


 

『赤血小次郎なるは


     摩耶真の血筋なり


       ちはやぶる


        アリゲーぱんくまら


          いまだ渡らぬ


           あらかわ渡れ。』



 ビッグマムーシは、ついに、猛毒の使用に踏み切った。


 身体がでかいから、毒の量もけた外れである。



 『マムーシ


      甘くみちゃだめよ


         ひとかみ昇天。』



 ビッグマムーシは、でっかいお口を開けて、アリゲーぱんくまらに、飛び掛かった。


 『ビッグ・マムーシ・バイト〰️〰️〰️‼️』



        🦑

 


 


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