文出せぬ 進む猫背と白い便箋 椿も今際を 先伸ばされり

踏み出せなかった。小っ恥ずかしくて何枚紙を無駄にしただろうか。枝は過度に剪定されっぱなしである。ぐうとまた背を丸める。腰を痛めるは承知の上。椿の栞はこの想いのようにノスタルジイに褪せながらうつくしいかたちを保ち続けるのだ。

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四阿 四阿倣伽 @Shia_hyde

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