トラ虎デスゲーム!

ふみづき透明

第1話:デスゲームの始まりと一番目の部屋

運営役:

  「ようこそ、デスゲームへ。君たちは選ばれた参加者だ。

   この部屋で目を覚まし、ゲームが始まる。

   運命の歯車が回り始めたということだな。」

運営マスコット:

  「ぴょんぴょん!わくわくするね!さあ、楽しいデスゲームの始まりだよ!」


山口健介(サラリーマン・28歳):

  「なんだこの状況は…俺たちは一体どこにいるんだ?!」

佐藤真理子(主婦・45歳):

  「まったくやっちゃってくれるねぇ。どないなっとるねんこっちは。」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「星の導きに導かれてこの場所に辿り着いたのかしら。

   運命の輪が回り始めたというのかしら。」

田中太郎(刑事・32歳):

  「この状況はなんだ?犯罪の舞台か?」

田村さくら(中学生・13歳):

  「わぁ、まさかこんなワクワクする冒険に巻き込まれるなんて!

   でも、みんな一緒だから大丈夫だよね?」


山口健介(サラリーマン・28歳):

  「あのマスコット、ぴょんぴょんとか言ってるけど虎じゃねえか」

佐藤真理子(主婦・45歳):

  「ちょっと待ったんしゃい!虎でもぴょんぴょんすることあるじゃない。

   ほんまにわけわからんねん。」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「星の導きによれば、そのマスコットは運命の象徴として

   現れたのかもしれません。

   君たち、何か意味深なことを暗示しているのかもしれませんよ。」

田村さくら(中学生・13歳):

  「わぁ、虎のマスコット、めっちゃ可愛いじゃん!

   ぴょんぴょんって飛び跳ねるところ、ほんとに虎みたいだよね!

   みんな、一緒に楽しみましょう!」

運営マスコット(虎):

   「ぼくのことはどうでも良いぴょん!……ワクワクスルネー」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「急に片言だが?」


山田健太(大学生・19歳):

  「ありえねぇ!こんなヤバい状況に巻き込まれるなんて!

   でも、逆に面白そうじゃん!

   こういうスリル満点のデスゲーム、ノリノリで参戦しちゃうぜ!」

田中太郎(刑事・32歳):

  「この状況はまさに犯罪現場だ。

   なんらかの犯罪組織の手による仕掛けだろう。

   だが、お前らの命は俺が守る。このデスゲームを終わらせてみせる!」


運営役:

  「ふふふ、やる気満々だな。

   だが刑事くん、君もここに呼ばれる『心当たり』があるのだろう?」

田中太郎(刑事・32歳):

  「心当たりとは…なにを言っている?私は法の番人、真実を追い求める刑事だ。

   犯罪者たちの裁きを行うことが使命だ。

   このデスゲームに関わっているというのなら、

   必ずその真相を解き明かしてやる!」

運営役:

  「ぐふふふふ。しらばっくれる気かね?

   ここに集められたのは、まさにその『犯罪者』たちなのだよ。

   刑事くんも含めてね!」

佐藤真理子(主婦・45歳):

  「ちょっと待ったんしゃい!わしも犯罪者なんかじゃないわよ!

   どないなってんねんこっちは!」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「えっ、私も犯罪者ということですか?それは信じがたいことです。

   私はただ人々を癒すことを目指してきたはず…」

田村さくら(中学生・13歳):

  「えぇえぇ!私も犯罪者ってこと!?そんなの絶対にありえないよ!

   きっと何か勘違いがあるに違いない!」

山田健太(大学生・19歳):

  「なんだと!犯罪者って言われてもさ、俺にそんな過去はないぞ!

   お前らが何を根拠にそんなことを言ってるんだ!?」

運営役:

  「ふふふ、君の過去は忘れてしまったのかい?

   あの事件のことを思い出させてやろうか?

   その罪を背負っている限り、逃れることはできないのだよ。

   では、各々の犯罪の過去を明かしてやろう。聞いて驚かせてやるさ。」



高橋美由紀(看護師・24歳):

  「高橋美由紀さん、あなたはかつて医療機関で

   患者の死を引き起こす医療ミスを犯したのです。

   その責任を逃れるために、情報を隠ぺいしました。」

田村さくら(中学生・13歳):

  「田村さくらさん、

   あなたは学校で他の生徒に暴力を振るったという過去があります。

   あなたの怒りと無念が暴走し、制御できなくなったのでしょう。」

佐藤真理子(主婦・45歳):

  「佐藤真理子さん、あなたはかつて不正な手段で

   保険金詐欺を行ったという犯罪歴があります。

   家計の困窮から立ち直るために、迷い込んでしまったのでしょう。」

山田健太(大学生・19歳):

  「山田健太さん、あなたはコンピューターを使ったハッキング行為に

   手を染めたことがあります。他人のプライバシーを侵害し、

   悪用することで快感を得ていたのでしょうね。」

田中太郎(刑事・32歳):

  「田中太郎さん、あなたはかつて担当していた事件の捜査中に

   証拠隠滅や情報操作を行ったという過去があります。

   警察の制度に裏切られた絶望感から、

   正義の独自の解釈に走ったのでしょう。」


運営役:

  「さあ、この罪の重みを背負いながら、デスゲームの舞台に進んでいくのだ。

   果たして君たちは罪を償い、救済を得られるのか、

   それとも絶望に飲み込まれるのか……

   楽しみにしていてほしい。ふふふふふ。」

草:

  「草生える」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「こいつ誰? いやそんなことより俺はどうなんだよ、

   犯罪なんて何もしてねえぞ!」

草:

  「草」

運営役:

  「草さん、君は犯罪とは関係ありません。ただの特殊な存在ですね。

   それでは、君にもデスゲームの舞台で楽しんでいただきましょう。

   大草原を駆け巡りながら、笑いを届けてください。」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「デスゲームにそんなやつ要る!?いやだからそんなことより俺は!?」

草:

  「草萌ゆる」

運営役:

  「山口健介さん、あなたの犯罪といえば、なんと…無駄遣い犯罪です!

   そう、あなたは毎月の給料を思いっきり無駄遣いしてしまう

   凶悪犯罪人なのです!

   パチンコ、ガチャガチャ、高級ブランド品…

   何を買っても飽きるのが早く、結局はお金が無駄に消えてしまうのですよ!

   恐ろしい犯罪ですね、大草原で笑いが止まりません!」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「俺だけ適当すぎない!?」

草:

  「草」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「そこの草ァ! ちょっと黙っててくんない!?」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「そんなことより、運命の流れを読んでみましょうか。

   山口健介さん、あなたの犯罪は実は『時間泥棒』なのです。

   毎日の忙しいスケジュールに追われる中で、

   時間を浪費してしまうことがあるのですよ。

   無駄なネットサーフィン、長話に付き合うこと…

   その結果、大切な時間を盗まれてしまうのです。

   ですから、今こそ時間の使い方を見直し、運命の道を切り開くべきですよ。

   さあ、あなたの未来はまだ捉えられる可能性があります。」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「アンタはアンタで何!?黙っててくれないかなホント!!!」

佐藤真理子(主婦・32歳):

  「ほな、私が言ってみるで。

   山口くん、自分はまったくそんな犯罪しないで、ほんまにな。

   ええか、あんたの犯罪は『お菓子泥棒』やで。

   あんたが夜中に冷蔵庫からこっそりお菓子を盗んで、

   バレないように食べるんやろ?

   あんた、ガリガリやのにお菓子大好きやなぁ。笑っちゃうわ、草生えるわ。

   まぁ、お菓子泥棒程度なら、許してあげてもええんやで。」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「お前らは初対面の俺の何を知ってるの?」


運営役:

  「おっと、山口健介さん。私たちは主催者として、

   あなた方の過去や情報を把握していますよ。

   デスゲームの参加者たちは、選ばれし者として厳選され、

   興味深い要素を持っているのです。

   それについては、まだお楽しみいただくとしましょう。


   さて、デスゲームの説明ですね。

   このデスゲームはシンプルかつ過酷なものです。

   各参加者は生存をかけて、一つの目的を果たす必要があります。

   虎が主役となるゲームです。

   あなた方はこの施設内に放たれ、虎との生存競争に挑むのです。

   生き残るためには知恵と勇気が必要です。

   虎の獰猛な牙から逃れ、最後まで生き残ることができるか…

   それは参加者の選択と実力次第です。

   さあ、デスゲームの幕が上がります。用意はできていますか?

   命を懸けた戦いが、いま始まりますよ。

   さあ、勇気を持って進んでください。」


佐藤真理子(主婦・32歳):

  「あちゃー!お米の炊飯がまだ終わってないでーす!」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「星の導きが揺らぎ、運命の軌跡が乱れる…。風の音が不穏な予感を運ぶ。」

田中太郎(刑事・35歳):

  「くっ、この状況は予想だにしなかった…!」

草:

  「草生える」

山口健介(サラリーマン・28歳):

  「なんか全体的にこいつら大丈夫か?」


運営役:

  「ちなみに早く部屋を出ないと虎が出てきます」

運営マスコット(虎):

  「ぼくが虎です」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「星よ、私たちを守ってください!

   この運命を乗り越える力を与えてください!」

運営マスコット(虎):

  「ぴょんぴょん!虎だって楽しいんだよ!一緒に駆け抜けようぴょん!」

佐藤真理子(主婦・32歳):

  「あわわ!このままじゃやられちゃうわ!みんな、一緒に逃げましょう!」

草:

  「草草草生える生える生える!」


運営役:

  「おっと、それは痛い展開だな。

   なんと、刑事くんが虎に追い詰められている様子が!

   果たしてどうなるか、楽しみだなぁ。」

佐藤真理子(主婦・32歳):

  「あんなに格好良く見えたのに、結局虎にやられちゃうんだね。

   刑事って大変だわねぇ。」

田中太郎(刑事・35歳):

  「おいおい、こんなのはただのステージ演出だろ!

   俺の本気はまだ出てないんだから!

   虎だって、まだ私を捕まえることはできてないんだ!さあ、見せてやるぜ!」

運営マスコット(虎):

  「がおーぴょん!捕まえたです~」

田中太郎(刑事・35歳):

  「な、なんだと!?このモフモフの虎が私を捕まえたって?

   そんなの冗談だろ!俺はまだ本気を出してないんだ!

   覚えてろよ、この虎め!俺は必ず逆襲する!

   次こそは、お前が俺の手の中に――」

運営マスコット(虎):

  「ちなみにぼくに捕まると本物の虎さんに襲われますぴょん」

虎(本物・5歳):

  「グァオオオオオオオ!!!」


運営役:

  「見よ、見よ!まさに人間と虎の壮絶なバトルが始まるぞ!

   刑事の田中太郎、虎の牙に挑む!

   しかし、その手に握るのは法の刃ではなく、無力な鉛筆だ!

   果たして、彼の必死の抵抗が虎を止めることができるのか!?

   血塗られた闘いの舞台、今、その幕が上がる!グァオオオオオオオ!!!


   驚異的な速さで迫る虎の爪が近づく!

   田中太郎は必死に後ずさるが、虎は容赦なく迫る!

   見よ、その華麗な回避!まるで猫のような身のこなしで、

   田中太郎は虎の攻撃をかわし続けている!

   しかし、気が緩んだ隙に、虎は飛びかかってきた!

   田中太郎の背後に迫る危機!

   果たして、彼は一瞬の判断で危機を回避できるのか!?

   グァオオオオオオオ!!!


   そして、田中太郎の奇跡の一撃!

   彼は身を捻りながら虎の喉元を掴み、一瞬の隙を突いて脱出に成功した!

   まさに刑事の腕の見せどころ!しかし、虎は怒り狂っている!

   地鳴りのような咆哮が轟き、その巨大な牙が空を切り裂く!

   彼は田中太郎を狙い、猛スピードで追い詰めていく!

   果たして田中太郎は、この生死の攻防戦から生き延びることができるのか!?

   グァオオオオオオオ!!!


   田中太郎、絶体絶命!虎の鋭い牙が彼の身体を貫き、血しぶきが舞い散る!

   熾烈な戦いの末、田中太郎はついに力尽きた!

   彼は倒れ込み、息絶え果てる運命に翻弄されてしまったのだ!

   しかし、その死に様もまた壮絶であり、

   彼の背中には勇気と正義の魂が灯り続ける!

   田中太郎、その名は語り継がれることとなるだろう!

   グァオオオオオオオ!!!」


運営マスコット(虎):

  「お疲れさまでしたー!残り、6人!」

高橋美由紀(看護師・24歳):

  「これは…本気のデスゲーム…?」

山田健太(大学生・20歳):

  「まさか、こんな恐怖に巻き込まれるなんて…!」

遠藤さくら(OL・30歳):

  「田中さんが…あんな惨状になってしまって…私たちも次かもしれないの…?」


運営役:

  「ふふふ、驚きと恐怖が広がっていくな。このデスゲームはまだまだ本番さ。

   彼らの命運は私の手中に握られている。

   それぞれが恐怖に怯え、必死に生き残るために戦いを繰り広げるのだ。

   さあ、次なる試練を楽しみにしていてくれ」

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