95. 超個人的備忘録:「ノートゲーム」という原点【回顧録】
真野魚尾(まの・うおお)です。ふと昔のことを思い出して懐かしくなったので、忘れないうちに書き連ねてみようと思い立ちました。
今から◯十◯年前――真野が仲のいい友人とひっそり楽しんでいた遊びがあります。私たち二人はそれを「ノートゲーム」と呼んでいました。
◆むか~しむかし、ノートゲームという遊びがあったとさ
それは世に『ドラゴンクエスト』という金字塔的ロールプレイング・ゲームが現れ、シリーズ化を始めていた頃のお話です。
小学校時代のある日、友人が真野に持ちかけてきた遊戯がありました。
用意するものはノートが一冊、それに鉛筆と消しゴム。鉛筆にはサイコロの目を彫っておくのもいいかもしれません。
ゲームマスター役の友人と、プレイヤーの私。口頭でやり取りを交わしながら、ノートに描かれた地図の上を冒険していきます。さながら、
◆机を挟んでトークしていました
友人は明言していませんでしたが、今思えばテーブルトークRPGに着想を得ていたのだと理解できます。家に難しい本がたくさんある、早熟でとても物知りな友人でしたから。
表紙裏に書いたキャラクターシートは、コンピューターRPGで言うところのステータス画面です。キャラの顔グラとかもあって、成長や物語の進み具合に合わせて、パラメータをこまめに修正したりします。
バトルも巻末ページで行います。
戦闘が起きる度、敵の姿を鉛筆でサラサラっと描いて、倒したら消しゴムで消して。
味方がダメージを受けたら、シートに記した数字も減って、回復したら増えて。
せわしないけど、それも楽しくて。
◆封印されし二つ名
すっかりノートゲームに魅せられた真野は、その後友人を真似て自作のノートゲームを作り、逆にプレイを持ちかけたりしていました。これはウザいですね。振り返ってみると、めっちゃ痛い子どもでした。
その頃の真野は、何でも真似をしたがるパクリ常習犯でした。いつしか付いたあだ名が「■■■■■」。不名誉な呼び名でしたが、良いと感じたものは自分でもやりたいという気持ちの方が強く、甘んじて受け入れていました。
創作は模倣から始まるともいいます。これまで意識したことはありませんでしたが、実は真野の創作の原点はノートゲームなのではないかと、今になって思った次第です。
……とか何とか、自分を正当化してみました。
◆オリジナル呪文紹介!
真野謹製のノートゲームで使えた呪文をご紹介。憶えているものだけ。
〈ウゴケネー〉
動けなくなります。
〈アタマブニョーン〉
頭がぶにょ~んと伸びます。格好はともかく、身長が稼げます。
……所詮は小学生のセンスですので、何卒お許しを。
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