当エッセイのメインコンテンツとなりつつある「新刊漫画選り好み！」13回目です。

【単行本】

◆『からかい上手の高木さん』〈完結〉(20)山本崇一朗

最終巻。アニメも劇場版含め視聴済みなので、ページから二人の声が聞こえてきます。前にも増して攻めてる高（たか）木（ぎ）さん。ついに自分の気持ちに気付く西片（にしかた）。今までの積み重ねが二人の物語をラストへ向けて加速させていきます。全話必見。

本編が完結となった一方でスピンオフの『（元）高木さん』は続行、新シリーズとなる『からかい上手（？）の西片さん』が連載開始と、今後も西片家の動向から目が離せません。尊い日常は不滅です。

◆『ケンガンオメガ』(20)サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん

名勝負製造機・関（せき）林（ばやし）のプロレス讃歌が熱い。その後は前作から話にだけ登場していた無政府地帯「中」への初潜入。烈堂（れつどう）×氷（ひ）室（むろ）のシガーキス（幻覚）を始め、試合では見られないキャラクターの一面や関係性などにも注目です。

◆『ミドリノバショ』(7)岡Ｑ

民（タミ）生（オ）くんを気にかける菅（スガ）おじ。髪を下ろし浴衣をはだける菅おじ。翠（ミドリ）ちゃんをセクハラから守る菅おじ。謙（ケン）人（ト）の挑発にも動じない菅おじ。それはさておき、翠絶不調の対謙人戦は優海（ユミ）さん登場で逆転の狼煙が上がります。

連載はpart2 26話。お話は進んでついに謙人の浄化タイム。お父さんの言葉は読者の心にも沁み渡りました。スポーツであれ、文化活動であれ、自分としっかり向き合うことはとても大事ですよね。

【同人誌】

◆『もっと！ふたりエスケープその4 対消滅でエスケープ編』田口囁一

タイトルの対消滅ってそういうこと!?からどんどん加速していく無茶理論。おまけはジャンプ＋『ペンションライフ・ヴァンパイア』とのセルフコラボ。先輩と違ってニカ様は働き者……なのですが、むしろ何もしないで！（懇願）

【雑誌連載：月刊コミックフラッパー/ニコニコ静画】

◆『対ありでした。～お嬢さまは格闘ゲームなんてしない～』江島絵理

格闘ゲームに懸けるお嬢様たちの青春群像劇は大会を経ても波乱に継ぐ波乱。美緒（みお）NTR（寝てない）で脳破壊された綾（あや）さん復活の兆し。そういや百合作品だったっけと思い出す間もなく格ゲーならぬリアルファイトに突入。美緒ママ……!?

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